2012年5月4日金曜日

中国鉄道は、国家財政の赤字生産マシン

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サーチナニュース 2012/05/04(金) 10:31
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0504&f=business_0504_021.shtml

巨額赤字の中国鉄道部…1-3月期に純損失892億円

  中国政府・鉄道部の財政再建を担当する上海精算所によると、同部は2012年第1四半期(1-3月)に69億7999万元(約892億2700万日本円)の純損失を計上した。
 全国規模の鉄道建設の展開で、負債が急増しつつある。
 中国新聞社が報じた。

  第1四半期の営業利益は100億7800万元だったが、税や鉄道建設基金の支払いを差し引き、69億7999万元の純損失を計上した。

  負債も急増して、3月末時点で流動負債(短期負債)は5123億元(約6兆5498億円)、固定負債(長期負債)は1兆9174億9000万元(約24兆5151億円)に達した。
 ただし負債率は60.62%で、2011年末より若干低下した。

  日本の平成23年度(2011年度)税収は約41兆円で、鉄道部の負債は日本の税収の75%以上になることで分かるように、
 中国の鉄道事業は、「国家財政規模の赤字生産マシン」
という状態が続いている。


 しかたがないだろう。
 昔の国鉄と同じだ。
 赤字路線ばかり造っていた。
 「親方日の丸」が赤字を背負ってくれた。
 国策会社が国鉄だったのだからしかたがない。
 つまるところ国鉄とは軍隊と同じで、国家が面倒をみる機関だったということである。

 その経験からいけば、中国鉄道は「親方五星紅旗」となる。
 共産党がギブアップするまで建設がやむことはない。
 そこいら中に乗客の乗らない列車が走ることになる。
 採算など度外視。
 いいかえれば失業対策とみていい。
 列車が走っている姿が国家のステイタスになる。
 美人は中身より、衣装で評価されるみたいなものだ。
 


レコードチャイナ 配信日時:2012年5月20日 16時28分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=61427&type=0

資金難に苦しむ中国鉄道部=民間資本に事業参入を開放

 2012年5月18日、中国鉄道部ウェブサイトは
 「鉄道部による民間資本の鉄道投資の奨励・導入に関する実施意見」
を公開した。
 19日、新京報が伝えた。

 今回、民間資本の参入が認可されたのは、路線及び関連施設の建設、客運・貨物輸送業務、鉄道技術開発、輸出、鉄道製品の認証・検査・安全評価、訓練など多分野にわたる。
 実施意見では民間資本も公的資本と平等の待遇を受けられると明記している。

 中国鉄道は近年、急ピッチで鉄道網の整備を進め、「鉄道大躍進」とも言われてきた。
 その結果、今年3月31日時点での負債額は2兆4298億元(約31兆円)にまで膨れあがった。
 温州高速鉄道追突事故後は中央政府の財政投入が減少したこともあり、資金不足が深刻化していた。
 鉄道建設費は10年の7000億元(約8兆9400億円)から4690(約5兆9900億円)にまで減少している。

 民間資本の導入は資金不足を補うことを目的としたもの。
 しかしながら公共性の高い鉄道事業は利益をあげることが難しく、解禁しても民間資本が果たして算入するのか疑問視する声もある。







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