2012年5月2日水曜日

現代自を徹底研究した日本勢、新興市場で大反撃

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朝鮮日報 記事入力 : 2012/05/02 13:10
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/05/02/2012050201344.html

現代自を徹底研究した日本勢、新興市場で大反撃

日本車の反撃が始まった。
韓国のライバル、現代・起亜自動車に対する徹底した分析も完了した。 
現代・起亜自が販売好調に酔う間、日本の自動車メーカーは着々と包丁の刃を研いできた。
韓日メーカーにとって最大の激戦地は、中国、インドなど新興市場となりそうだ。
現地の消費者のニーズに合わせた「高品質・低価格」車種で成功した現代・起亜自は、日本メーカーの波状攻撃を防ぎきれるのか注目される。

■「現代自の分析終えた」

トヨタ、日産、ホンダは、現代・起亜自の人材、意思決定過程、海外戦略などを徹底的に研究した。
日本勢が下した結論は、組織構造を抜本的に変えることだった。
日産は今年からコスト削減のため、部門統合スピード対応チームを新設。
トヨタは製品群全体を戦略的に調整し、現地市場のニーズに即時対応できるように人事構造を再編した。
日本の自動車メーカーの元役員は
「製品企画の段階で(各部門から)約20人ずつが随時集まる『部署間水平構造タスクフォース』の機能を集中的に分析した」
と話した。

現代・起亜自からの役員、社員の受け入れも進めた。
韓国トヨタの中林尚夫社長は最近、現代自の元幹部と会い、
「トヨタで働いてみる考えはないか」
と持ちかけた。
元幹部が断ったため実現しなかったが、日本のメーカーが現代自の元幹部をスカウトしようとするのは極めて異例だ。

学界でも現代・起亜自に関する研究が活発だ。
京都大は昨年11月、「現代自から何を学ぶか」と題する国際シンポジウムを開いた。
情報収集のために出席した現代自関係者は
「トヨタの現職社員だけで約50人が出席するのを見て驚いた」
と語った。

日本で産業学会自動車産業研究会を率いる上山邦雄・城西大教授は
「日本の自動車産業は造船、半導体、液晶パネル、スマートフォンの失敗を繰り返さないため、現代自を徹底的に研究した。
勝負はこれからだ」
と力を込めた。

■新興市場で現代追い越せ

現代自の成功要因の一つは、新興国で規模を追求したことだ。
これに対し、日本勢は欧米など先進国が主力市場で、新興国ではそれほど成功しなかった。

今年からは状況が異なってくる。
トヨタは昨年、インドで日本円にして100万円前後の戦略モデル「エティオス」をヒットさせたのに続き、今年は中国でも現地向けの戦略モデルで現代自に挑む計画だ。
インド、中国、中東に現代自よりも速いスピードで戦略モデルを投入している格好だ。
産業研究院のチョ・チョル主力産業チーム長は
「トヨタは生産を現地化するだけのこれまでの戦略を全面的に見直し、開発まで現地化した」
と指摘した。

日産は最大市場である中国で現代自を追い越すことを宣言した。
日産は先月末、遼寧省大連市に400億円を投資し、最先端の乗用車工場を建設すると発表した。
日産は2015年までに中国で年200万台の生産体制を整え、GM、フォルクスワーゲンと共に「中国3強」に浮上することを目指す。
また、日産は先月、新興国向けの低価格車として、「ダットサン」ブランドを復活させることを明らかにした。
インドでの価格は20万-40万ルピー(約30万-61万円)を見込む。
新興市場で現代自を攻略する姿勢を明確にしたと言える。

トヨタは今年第1四半期に四半期ベースで過去最高の業績を上げ、世界首位の座を奪還した。
同社の全世界での生産台数は前年同期比35.6%増の271万台(販売は250万台)で、165万台を販売した現代・起亜自を圧倒した。





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