2012年5月7日月曜日

日本の半導体没落が予告する韓国の将来

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朝鮮日報 記事入力 : 2012/05/07 10:15
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/05/07/2012050700886.html

【社説】日本の半導体没落が予告する韓国の将来

 世界3位のDRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)メーカーであるエルピーダメモリが、同4位の米国マイクロンテクノロジーに買収される見通しとなった。
 エルピーダは今年2月、資金難に耐えられず、裁判所に会社更生手続きを申請し、事業譲渡先を探した結果、マイクロンを優先交渉対象者に選んだ格好だ。世界シェアが11.6%のマイクロンがエルピーダ(13.1%)を合併すれば、世界市場はサムスン電子(42.1%)、SKハイニックス(23.0%)、マイクロンの3強体制に再編されるとみられる。

 世界の半導体市場は、1950年代から70年代までは米国が支配。
 80年代からは日本企業が主導権を握った。
 90年代までは、世界1-3位を日本企業が独占し、そのシェアは75%に達した。
 その後、韓国のサムスン電子、ハイニックス半導体(現SKハイニックス)が台頭したことを受け、日立製作所とNECは半導体部門を分離し、新たにエルピーダを設立した。
 日本メディアは当時、エルピーダを「日の丸半導体」と呼び、日本政府は2009年、政策的に300億円を支援した。
 そのエルピーダまで没落し、日本の大手半導体メーカーは東芝だけが残った。
 日本の製造業の象徴だった電器産業は、2012年3月期決算で、大手3社(ソニー、パナソニック、シャープ)が計1兆6800億円の赤字を出した。
 20年近くにわたり日本経済をけん引してきた電器・半導体業界の斜陽化は、20年間の長期不況に苦しんできた日本経済の将来をさらに暗くしている。

 スマートフォン革命への対応が遅れたフィンランドのノキアも昨年、14年間守り続けた携帯電話端末最大手の座をサムスン電子に譲った。
 今年第1四半期(1-3月)の営業損益は13億4000万ユーロ(約1400億円)の赤字となり、信用格付けは「投資不適格」レベルに落ち込んだ。
 ノキアの業績低迷は、ノキアという企業の没落だけでなく、フィンランド経済を低迷に追い込んだ。

 半導体、自動車、造船、石油関連は、韓国の今年第1四半期の輸出に占める割合が38.6%に達し、国家経済に大きく貢献している。
 しかし、世界をリードしてきた日本の半導体・電器産業の没落は、韓国の代表的産業、企業がいつまで韓国経済を支えられるかという問題を考えさせる。
 どんな産業、企業であれ、「生老病死」の運命は避けられない。
 問題はどんな革新を通じ、老化を遅らせ、寿命を延ばすかだ。
 韓国経済と韓国企業は今、革新を進めていると自信を持って言えるだろうか。


 半導体には演算半導体とメモリー半導体がある。
 演算の世界トップはインテルである。
 メモリーはサムスンというところか。
 メモリーには一つの技術しかない。
 「on-off」の技術だけである。
 それを繰り返しコピーするだけである。
 テラバイトなら、テラ回同じものをコピーするだけである。
 よって、
 メモリー半導体には技術的にはたくさん集積するための回路の細さ

だけしか基本技術がない。
 量がはり、よって経済金額も大きいが、開発モチベーションを高めるにはまったく乏しい。
 こういう秘術は、後追いの会社がやることで、世界のインテルはやらない。
 技術的には簡単だから、その気になればすぐにやれる。
 でもそんなものやっても売上には貢献するが、技術開発にはほとんど無意味。
 はるかに演算半導体のほうが価値がある。
 ようは、会社というところでの売上高の問題だけでしかない。
 とりあえずは誰でも作れるが、いかに安く作るかだけの問題になっている。
 こういうものは作りたいところが作ればいい。

 よって会社の中枢に据えてはいけない。
 サムスンはスマホを中心にした、ソフト系を追求すべきである。
 メモリー半導体のモノ作りを柱にしてはいけない。
 危険である。
 後ろから追い上げられる。



朝鮮日報 記事入力 : 2012/05/18 08:01
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/05/18/2012051800467.html

サムスン電子、20ナノ技術でモバイルDRAM量

 サムスン電子は17日、世界で初めて20ナノメートル(1ナノメートルは10億分の1メートル)製造プロセスによるモバイルDRAMの量産に入ったと発表した。

 サムスン電子は20ナノメートル製造プロセスによる量産成功で、これまでの30ナノメートル製造プロせスに比べ、モバイルDRAMの生産性を約50%高めることができるとした。
 サムスン電子は通常のパソコンに使用されるDRAMで既に昨年下半期から20ナノメートル製造プロセスによる量産を開始している。

 モバイルDRAMは、スマートフォンやタブレット端末の一時メモリーとして使われる半導体。
 ナノテクノロジーでは、半導体の生産性を左右し、微細化を進めれば進めるほど、生産コストが下がる。





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