2012年5月26日土曜日

宇宙船「ドラゴン」:宇宙ステーションとドッキングと帰還の成功

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● ANNニュース



jiji.com 2012/05/26-08:00
http://jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012052600087

国際基地とドッキング初成功=9月に商業輸送開始も-米スペースX社

 【ワシントン時事】米宇宙企業「スペースX社」の無人宇宙船ドラゴンは日本時間26日午前1時2分、国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキングに成功した。
 民間宇宙船がISSとドッキングしたのは世界初。

 ドラゴンは昨年退役した航空宇宙局(NASA)のスペースシャトルの後継

 オバマ大統領はISSがある高度約400キロの地球周回軌道への輸送手段開発を民間主導にする方針を明示しており、宇宙開発の商業化が加速しそうだ。
 ドラゴンはISSのロボットアームに捕捉され、ISS滞在中のNASA飛行士でシャトル元搭乗員のジョゼフ・アカバ氏によりドッキングされた。

 ISSの乗組員は26日、ドラゴンのハッチを開け、宇宙食など搭載物資のISSへの搬入を始める。
 ドラゴンは31日に切り離され、太平洋に着水する。
 X社はISSに計12回、補給物資を運ぶ契約を総額16億ドル(約1270億円)でNASAと結んでいる。
 NASAは今回の試験飛行の結果を検証し、問題なければ9月にも商業輸送契約の第1便としてドラゴンを飛行させる方針。


 宇宙は国家国際領域から商業スペースに移り変わろうとしている。
 打ち上げ技術が一般化すれば、どんどん民間が参入してくる。
 ちょうど航空業界が国家支配から格安券市場に劇的に変化したように、近い将来に宇宙には民間機が飛び交うようになるかもしれない。
 そんな時代が来る予感がする。
 つまり、打ち上げ技術が国家独占である時代は終わりつつあるということであろう。
 つまり「宇宙技術は国家技術から民間技術へ移行」しているということになる。
 上の記事でみられるように、宇宙ステーションへの運搬が1回100億円なら、大手の民間企業は参入してくる。



NHKニュース 5月26日 8時30分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120526/k10015391841000.html

ドッキング成功“歴史的な一歩”



 アメリカのベンチャー企業「スペースX」社が開発した無人の宇宙船が、国際宇宙ステーションとのドッキングに成功したことを受けて、「スペースX」社の経営者が記者会見し、
 「民間宇宙旅行の実現に向けた歴史的な一歩だ」
と述べて、有人宇宙船の開発に強い意欲を示しました。

 ベンチャー企業「スペースX」社が開発し、今月22日に打ち上げられた無人の宇宙船「ドラゴン」は、日本時間26日午前1時過ぎ、国際宇宙ステーションとの初めてのドッキングに成功しました。
 これを受けて、テキサス州にあるNASA=アメリカ航空宇宙局のジョンソン宇宙センターで記者会見が行われ、NASAの担当者は
 「歴史的な瞬間に立ち会えて光栄だ。スペースX社に敬意を表したい」
と述べて、偉業をたたえました。
 会見には、スペースX社の最高経営責任者であるイーロン・マスク氏もカリフォルニア州にある本社から参加し、
 「NASAとの協力があったからこそ成功できた。
 民間宇宙旅行の実現に向けた歴史的な一歩だ」
と述べ、有人宇宙船の開発に強い意欲を示しました。
 スペースX社は、NASAの協力の下、2015年の初飛行を目指して有人宇宙船の開発にも着手しており、今回のドッキングの成功で、スペースX社の開発計画に弾みがつくものとみられます。

■民間宇宙船の今後

 国際宇宙ステーションとのドッキングを成功させた無人の宇宙船「ドラゴン」は、このあと1週間ほど宇宙ステーションに滞在し、早ければ今月下旬に再び大気圏に突入して地球に帰還します。
 「ドラゴン」には、今回、宇宙食や衣服それに医薬品などおよそ300キロ分の物資が積み込まれています。
 宇宙ステーションの宇宙飛行士たちは、日本時間27日にも、ドラゴンの出入り口の扉を開けて物資を運び出す予定です。
 その後、ドラゴンは、宇宙ステーションの物資の一部を積んで、早ければ31日に宇宙ステーションから分離し、大気圏に再び突入したあと、パラシュートを使って太平洋の海上に落下して地球に帰還します。
 「ドラゴン」にとって今回の最大の任務は、宇宙ステーションとのドッキングを成功させることでしたが、宇宙から無事に帰還することも重要な任務の1つです。
 宇宙船は、大気圏に突入したときの空気との衝突で、1000度以上の高温にさらされますが、この温度に耐えることのできる宇宙船の開発は今後有人の宇宙船を開発するうえで不可欠です。
 「スペースX」社は、おととし12月の打ち上げで、「ドラゴン」を宇宙から無事に帰還させることに成功していますが、今後は信頼性を積み重ねることが必要となります。
 「スペースX」社は、来年からは宇宙ステーションに物資を運ぶ「ドラゴン」の打ち上げを年2回以上のペースで行い、2015年までに合わせて12回の打ち上げを行う契約をNASAと結んでいます。
 
 こうした打ち上げを通して実績を積み重ねて、2015年の半ばには、有人の宇宙船の試験飛行を行いたいとしており、今回のドッキングの成功で、この計画にはずみがつくものとみられます。




CNNニュース 2012.05.26 Sat posted at: 10:16 JST
http://www.cnn.co.jp/fringe/30006727.html



米民間宇宙船、ISSとのドッキングに成功

(CNN) 米国の宇宙企業スペースX社の無人宇宙船「ドラゴン」が25日、民間宇宙船として初めて国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキングに成功した。

 ドラゴンは22日、米フロリダ州のケープカナベラル空軍基地からスペースXが独自に開発したファルコン9ロケットで打ち上げられた。
 そして東部標準時25日午前10時頃、ISSのロボットアームに捕まえられ、12時2分にドッキングを完了した。

 スペースXと宇宙船の飛行契約を結ぶ米航空宇宙局(NASA)のISSプログラム担当マネジャー、マイク・サファディーニ氏は、
 ドラゴンの飛行は「ほぼ完璧」
だったとし、さらにスペースXが行ったドラゴンの設計、操作も「見事だった」と称賛した。

 ISSの乗組員は26日、ドラゴンのハッチを開け、食料、衣類、コンピュータ機器、科学実験用具などの搭載物資の搬入を開始する。
 ドラゴンは2週間宇宙に滞在した後、科学実験の成果やハードウェアなどを積んで再び大気圏に突入し、米カリフォルニア沖の太平洋に着水予定だという。

 現在、NASAは宇宙に到達するための独自の手段を持たず、米国人宇宙飛行士の輸送をロシアの宇宙機関に依存している。
 それだけに今回のドラゴン打ち上げはNASAにとっても重要な意味を持つ。

 スペースXはさらに11回、ISSに宇宙船を飛ばす計画だ。





NHKニュース 5月27日 7時11分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120527/k10015402281000.html



民間宇宙船は“快適で安心”

 国際宇宙ステーションとのドッキングに成功したアメリカの民間企業が開発した無人の宇宙船の中に、3人の宇宙飛行士が入り、「快適で、安心して乗れる」などと述べて、この宇宙船をもとにした新たな有人宇宙船の開発に期待を寄せました。

 アメリカの民間企業「スペースX」社が開発した無人の宇宙船「ドラゴン」は、今月22日にフロリダ州の空軍基地から打ち上げられ、日本時間の26日未明、民間の宇宙船として初めて国際宇宙ステーションとのドッキングに成功しました。
 そしてその夜には、ドラゴンと宇宙ステーションの間にある出入口の扉が開かれて3人の宇宙飛行士が乗り移り、地上から運ばれてきた食料などの物資を確認しました。
 その後、宇宙飛行士たちは、ドラゴンの中から衛星中継による記者会見を行い、アメリカ人宇宙飛行士のドン・ペティットさんは、
  「中は快適で、ロシアの宇宙船よりも広く居住性がいい。
 このままでも安心して乗れる」
と述べて、ドラゴンをもとにした今後の有人宇宙船の開発に期待を寄せました。

 宇宙飛行士たちは、このあと4日ほどかけて、およそ500キロの物資を宇宙ステーション側に運び出すことにしています。
 ドラゴンは今月31日、宇宙ステーションから分離し、その後、大気圏に突入するとともに、パラシュートを使って太平洋に落下し、地球に帰還する予定です。




ロイター 2012年 05月 31日 19:14 JST
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE84U05V20120531



米民間宇宙船がISSから切り離し、間もなく地球帰還へ

[ケープカナベラル(米フロリダ州) 31日 ロイター] 米民間企業スペースXの無人宇宙船「ドラゴン」は、日本時間31日午後6時50分ごろ、ドッキングしていた国際宇宙ステーション(ISS)を離れ、地球への帰途に就いた。
 米航空宇宙局(NASA)がウェブサイト上で切り離しの様子を中継した。

 約590キロの機材を積んで帰還するドラゴンは、日本時間1日午前1時前にカリフォルニア沖の太平洋に着水する予定。
 周辺海域には船が待機しており、着水後2─3日でロサンゼルス港へと運ばれる。

 ドラゴンは米フロリダ州ケープカナベラル空軍基地から22日に打ち上げられ、25日に民間宇宙船として初めてISSへのドッキングに成功。
 ISS滞在中の宇宙飛行士がハッチを開けて乗り込み、中の広さなどを確かめていた。

 NASAは昨年のスペースシャトル退役以降、スペースXとオービタルサイエンス(ORB.N: 株価, 企業情報, レポート)と契約し、ISSへの物資や人員輸送における民間企業の活躍に期待を寄せてきた。




ANNニュース (06/01 05:57)
http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/220531068.html

無人の米民間宇宙船「ドラゴン」が地球に帰還



民間宇宙船として初めて国際宇宙ステーションとドッキングに成功した「ドラゴン」が地球に帰還しました。

 無人宇宙船のドラゴンは、国際宇宙ステーションを離れた後、大気圏に突入し、日本時間の1日午前0時40分ごろ、ロサンゼルスの南西、数百キロの太平洋に着水しました。
 ドラゴンは地球から食料などを運び、国際宇宙ステーションから使用済みの宇宙服や不要になった機器などを持ち帰りました。
 今回の任務達成で、ドラゴンは宇宙への商業輸送という新たな時代を切り開いたことになります。
 NASA=アメリカ航空宇宙局は、スペースシャトルの引退後、宇宙ステーションへの物資の輸送について民間への委託を進めています。




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