2012年5月10日木曜日

中比対決:月にかわってお仕置きよ!、南シナ海でフィリピンとドンパチか

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● 朝鮮日報より



朝鮮日報 記事入力 : 2012/05/10 08:58
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/05/10/2012051000596.html

中国とフィリピン、南シナ海で一触即発

 南シナ海の領有権をめぐる中国とフィリピンの対立が一触即発の状況に至っている。

 中国政府は9日、フィリピンと領有権を争うスカボロー礁(中国名・黄岩島)周辺海域へのフィリピン漁民の進入を禁止すると宣言した。
 これに先立ち、中国の傅瑩外務次官はフィリピンのアレックス・チュア駐中臨時代理大使を呼び、スカボロー礁の領有権問題で抗議した。
 同日付の中国共産党機関紙、人民日報は「これ以上耐えられなければ、耐える必要はない」とする好戦的な内容の社説を掲載した。

 中国は最近、スカボロー礁周辺で武力を誇示している。中国南海艦隊に所属する部隊は、戦闘機、大型艦船、高速揚陸艇などによる上陸演習を実施した。
 今月6日には太平洋にミサイル駆逐艦2隻、ミサイル護衛艦2隻、大型揚陸艦1隻などの船団を集結させた。
 海外の華人系メディア、多維新聞網は「中国とフィリピンの対立が深まり、戦争が起きる危機に直面した」と報じた。

 中国の武力誇示がエスカレートし、フィリピン人の反中デモも広がっている。
 中国中央テレビ(CCTV)によると、11日にはフィリピンの首都マニラをはじめ、米国ワシントン、東京、イタリアのローマなど主要都市の中国大使館前で、スカボロー礁の領有権紛争をめぐる反中デモが予定されている。


 中国はドンパチやりたがっている。
 というより解放軍海軍が艦船をもたされ、試したくてウズウズしている、といったところだろう。
 陸軍は先にベトナムとやった。
 しかし、米軍との戦いに勝ち抜いたベトナム軍に一蹴されてしまった。
 戦闘経験の差がもろに出て、敗退してしまった。
 よって陸軍は対外国戦には構えているが、いまのところ手は出さない。
 
 海軍はというと、最後の戦いはなんと一世紀前の清国北洋艦隊が日本に潰されたときにまで遡る。
 その後、海軍の戦闘はまったくない。
 その海軍が武器を持たされている。
 武器をもてばつかいたくなるのはしかたがない。
 相手はというと、なんといっても強大なのが日本。
 尖閣諸島に手を出すのはちょっとむずかしい。
 太平洋戦争で山ほど積んだ経験に裏付けられた相手。
 手強わすぎる。
 もし負けたら海軍のみっともなさが浮き彫りになる。
 喧嘩は勝たないといけない。
 勝てそうな相手は、いた、フィリピン。
 いよいよ、武器というオモチャが使える。
 ウキウキモードに酔っているのが解放軍海軍であろう。

 いよいよ戦争ができるぞ!



レコードチャイナ 配信日時:2012年5月10日 12時16分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=61159&type=0

南シナ海問題で中国がフィリピンに最後通告、
一触即発の事態に―米華字メディア

2012年5月8日、米華字メディアの多維新聞は南シナ海問題で中国がフィリピンに最後通告を突きつけたと伝えた。

 中国外交部の傅瑩(フー・ロン)副部長は7日、フィリピンのアレックス・チュア臨時代理大使と会見し、スカボロー礁(中国名・黄岩島)の領有権問題について
 「フィリピン側は重大な過ちを犯しているにもかかわらず、これを認識しないばかりか事態をさらに悪化させるような態度をとり続けている」
と非難。
 同海域のフィリピン船舶を退去させるとともに、中国漁船の操業や中国の公的船舶の航行を干渉しないよう求めた。太字
 傅副部長は
 「事態は楽観できない。
 フィリピン側の事態拡大に対する各種準備はすでにできている」
と発言していることから、
 「中国が最後通告を出した
と伝えるメディアもある。

 さらに中国共産党の機関紙・人民日報海外版は8日、
 「我々はフィリピンに対抗する十分な手段を持っている」
と主張。
 「国家の核心的利益にかかわる問題の前では、我々は殴られたままでいるつもりはない。
 各種の軍事的挑発に対する十分な準備を行う必要がある」
との強気の論説を展開している。

 人民日報はこうした「檄文(げきぶん)」を過去に2回掲載。
 1962年9月22日の掲載後に中印国境紛争が、
 1979年2月17日の掲載後に中越戦争が
それぞれ勃発しているため、今回もフィリピンとの武力衝突は必至との見方も出ている。




サーチナニュース 2012/05/10(木) 16:55
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0510&f=politics_0510_019.shtml

黄岩島問題でフィリピン非難…中国報道「軍事手段も視野」

  中国とフィリピンがともに領有権を主張する南シナ海・中沙島の黄岩島(スカボロ礁)周辺で、両国の監視船など対峙している問題で、中国新聞社は
 「フィリピンは小細工を繰り返して、事態をエスカレートさせている」
として、
 「中国政府は軍事的手段でフィリピンの挑発に対応することも考慮している
と紹介する論説を掲載した。

  黄岩島はサンゴによって形成された環礁で、一部が海面上に出ている。
 同島で中国とフィリピンの監視船や警備艇の「対峙(たいじ)」が始まったのは4月上旬だった。

  悪天候を避けて環礁内部の比較的穏やかな海に停泊した中国の漁船12隻をフィリピン海軍軍艦が「捜査」。
 サンゴや魚介類を密猟した証拠があったとして、中国人乗組員の身柄を拘束しようとした。
 近くにいた中国の監視船2隻が駆けつけて阻止。
 その後、双方が対峙(たいじ)することになった。

  両国政府は、黄岩島領有の主張を繰り返し、非難の応酬を繰り返すなど、問題解決の糸口は見えてこない。

  中国政府・外交部に所属する外交学院・戦略と衝突管理研究センターの蘇浩教授は、中国政府が外交的解決を表明しつづけてきたことについて
 「フィリピンは、中国の紛争処理に対する判断でミスを犯している」
と指摘した。

  蘇教授によると、フィリピンの対応は中国にとって
 「主権と領土の構成に対する公然たる挑戦」
ということになる。
 中国政府は当初から、外交手段による平和的解決を強調してきたが、中国外交部の傅瑩副部長は7日、フィリピン側との交渉で、
 「フィリピン側が事態を拡大していることに対して、中国側は各種の準備をしている」、
 中国は(同問題を解決する)力を持っている」
と告げたとされる。

  蘇教授は、傅副部長がフィリピン側と交渉して以来、中国の強硬姿勢も目立つようになったと指摘。
 「中国政府は大局を見る力があり、極めて自制してきた」
が、現在は
 「軍事的手段によってフィリピンの挑発に対応することも考慮している」
との見方を示した。

  中国人民大学国際関係学院の時殷弘教授も、中国政府の「口調」が変化したことに注目。
 「中国政府は相当な忍耐をしてきた。
 過去1カ月に多くの外交努力をしてきた。
 中国は平和的に問題を処理しようと決意している」ことを事実とした上で、相手があまりにもかたくなであるならば、(中国政府が強硬姿勢を見せない場合)相手の挑発を力づけてしまうミスを犯すことになる」
との考えを示した。

  中国では、国家品質監督検査検疫総局が9日、全国の関連部門に
 「フィリピン産の果物の検査検疫を強化すること。
 調査用に抽出するサンプル数を増やすこと」
などと指示した。
 さらに、上海、広東、江蘇などの多くの旅行会社が
 「現地には、安全とはいえない要素が存在する」
との理由で、フィリピン行きの団体旅行を取りやめた。

◆解説◆

**********
  中国では、当局による報道の統制がある。
 黄岩島の問題のようなデリケートな問題については特に、当局が内容を細かくチェックしていると考えるのが自然だ。

  専門家の意見として紹介したが、
 「中国政府は軍事的手段も考慮」
という記事内容は、中国当局によるフィリピン側に対する何らかの意思表示と考えることができる。




レコードチャイナ 配信日時:2012年5月10日 15時28分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=61173&type=0

中国がフィリピンに制裁を開始、バナナの検疫を強化、
ツアー団は出発見送り―香港紙


 2012年5月9日、南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)の領有権問題をめぐり、対立を続けるフィリピンに対し、中国が制裁を開始した。
 香港紙・明報が伝えた。

 中国国家質量監督検験検疫総局(質検総局)は9日、ウェブサイト上に
 「フィリピン産果物に対する検査・検疫の強化に関する通知」
を載せ、昨年からフィリピン産パイナップルやバナナなどの果物から複数の害虫が何度も検出されているとした上で、各地方当局に対し、検査・検疫の強化を求めている。
 海外に輸出されるフィリピン産バナナの半分以上が中国市場に出回っており、その市場を失えばフィリピンにとっては大きな痛手。

 また、北京、上海からフィリピンに向かうはずだったツアー団もキャンセルされた。
 北京からフィリピン中部のリゾート地、ボラカイ島行きの直行便が13日から運休となっているほか、上海からフィリピンに向かうすべてのツアー団が出発を見送り、新規の申し込みも中断されている。

 このほか、9日付の中国共産党機関紙・人民日報系の国際情報紙、環球時報は
 「フィリピン国内の過激なナショナリズムには外部からの懲らしめが必要
 フィリピンに自らの失敗をとくと見せつけなければならない」
との社説を掲載。
 外交部の洪磊(ホン・レイ)報道官も同日、
 「フィリピンがこれ以上、両国関係を損ねることがないよう希望する」
と強気の姿勢を見せている。


 「懲らしめが必要
とはすごい発言だな。
 「正義の味方」きどりですね。
 セラームーンレベルだな。
 「月にかわって、お仕置きよ !



レコードチャイナ 配信日時:2012年5月11日 7時45分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=61180&type=0



中国とフィリピン、仲直りの気配は全くなし、戦争勃発の可能性高まる
―米華字メディア

 2012年5月9日、南シナ海の領有権をめぐる中国とフィリピンの対立は1カ月を過ぎても和解の気配は微塵もない。
 それどころか、武力衝突の可能性が日に日に高まっている。
 米華字サイト・多維新聞が伝えた。以下はその概要。

 フィリピン側の度重なる挑発行為を受け、中国側の姿勢も強硬さを増している。
 中国人民解放軍の機関紙・解放軍報は
 「フィリピンがこれ以上、悪あがきを続けるなら、その末路は悲惨なものになる。
 中国は黄岩島(スカボロー礁の中国名)の領有権を奪うなどという愚かな企みを決して許さない」
とけん制。
 中国共産党機関紙・人民日報も
 「堪忍袋の緒が切れてしまえば、もはや耐え忍ぶ必要はない」
とフィリピン側の強硬姿勢に迎え撃つ覚悟を示している。

 中国が秋の中国共産党第18回全国代表大会(十八大)を控えたこの時期に反撃するわけがないとの見方もあるが、それは中国当局の力を低く見過ぎている。
 一方のフィリピンでも史上最大規模の反中デモが計画されているほか、マニラ・タイムズ紙も
 「中国との軍事衝突に備え、武器購入を始める動きが国会で出ている」
と報じている。
 こうした動きから、戦争勃発の可能性はかなり高まっている。
 もはやいつ爆発してもおかしくない状況だ。


 外交能力のない中国では、行き着くところはドンパチになるだろう。
 さて、問題はそれが起こったとき、周辺諸国は中国をどうみるかだ。
 「中国は怖い」、
とみるか
 「中国はやりすぎ」
だとみるか。
 この結果で今後のアジアの雰囲気が変わってくる。
 恐怖につられて中国に尻尾をふるか、それとも「アンチチャイナ路線」を強化するかだが。
 ここで日本の役割が急速に浮上してくる。



サーチナニュース 2012/05/11(金) 13:48
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0511&f=politics_0511_021.shtml

わが国の領土は微塵たりとも渡さない=中国解放軍・機関紙

  中国とフィリピンが黄岩島(スカボロー礁)で対峙する事件の発生から1カ月以上が経過し、フィリピンで反中感情が高まっている。
 中国網日本語版(チャイナネット)によれば、中国人民解放軍の機関紙である解放軍報はこのほど、
 「中国の領土は微塵たりとも渡さない」
と報じた。
 以下は同記事より。

  黄岩島事件の発生からすでに1カ月になるが、フィリピン政府はいまだに自らが深刻な過ちを犯していることを認識しないのは明らかだ。
 それどころか、事態を悪化させており、政府船を派遣して黄岩島の礁湖で航行し、間違った発言を続け、国内および世界の人びとを誤った方向へと導き、国民の感情を扇動し、両国関係に著しい損害を与えている。
 情勢は楽観できない。

  中国は黄岩島の領有権に対し、十分な歴史的依拠と法律依拠を有している。
 フィリピンがどのような手を使っても、黄岩島が中国に属するという根本的事実を変える事はできない。

  1981年、1984年、2006年のフィリピンの公式地図だけを例にとって見ても、黄岩島の領有権に対するフィリピンの認識が、どれだけ荒唐無稽で無価値なものであるかは明らかだ。
 地図は黄岩島がフィリピンに属していないとはっきり示しているのだ。
 フィリピンの有識者が
 「突然、どこから、島が一個湧いて出てきたのか?
 まさか、空から落ちてきたのか?」
と驚くのも無理ない話だ。

 フィリピン国内の政治的な打算であろうと、国際的な勢力が裏で糸を引いていようと、フィリピンが何度となく繰り返してきた悪巧みや策略は、自国の国民を説得できないだけでなく、国際社会を言いくるめることもできず、後ろ盾にまで見放された状態だ。

  この泥沼に首を突っ込みたいと思っている人は誰もいない。
 このような行為がもたらす唯一の結果は、無力な欠陥政府のばかばかしさを露見することだけだ。
 結局は自分でまいた種を自ら刈り取らなければいけないということである。

  中国は歴史上で領有権の侵害に多く遭遇しており、領土が分割される屈辱を味わってきた。
 しかし、それは貧しくて弱かった古い中国の時代のことである。
 今日の中国は、和平発展の道を前進している。

  中国は独立した自主的な和平外交政策を遵奉しており、決して巨大な権力を盾に弱い物いじめをするような卑劣な行為はしないが、理に適わない愚弄を我慢して許すことも決してしない。
 ましてや今回は中国の領土保全、民族の尊厳と社会の安定にかかわることである。

  どんなことにも限度というものがある。
 中国は黄岩島問題に関して、今まで我慢して行動を起こさなかった。
 それは軟弱であるからではなく、理性的な抑制である。

  しかし、中国のこのような善意的な寛大さを軟弱で愚弄できると勘違いしたなら、それは一部の野次馬たちの言っている、
 中国は「紙竜(張り子の竜、見せ掛けだけの強さという揶揄)」
という言葉にそそのかされているだけである。
 それこそ最大の間違いなのだ。

  中国外交部はすでに、フィリピンが事態を深刻化させた場合への準備ができている旨を明確に示している。
 われわれが言いたいのは、黄岩島の領有権を奪おうとする者は誰であろうと、中国政府は決して応じないだけでなく、中国国民も許さなければ、ましてや中国の軍隊が許すはずがないということだ。

  如何なる者も中国の土地を微塵たりとも奪おうなどと考える事は有り得ない。
 賢明な行動は、大人しく自分の巣に戻り、分別を持って国際法規を厳守することだ。
 こうしてこそ、中国国民の理解を得ることも、国際社会の許しを得ることもできるだろう。


 えらくイキガッテいる。
 これは90%のポーズ。
 つまり、ドンパチやりたいための雰囲気づくり。
 よくある手だ。
 なにしろ解放軍海軍は新しく手に入れたオモチャを使いたくてウズウズしている。
 この論のメチャクチャな点にもよく現れている。
 はじめにドンパチありきから入っていこうとしている。
 ここまで言ってしまうと、あとに引けなくなくなる。
 共産党はズルズルと海軍に引きずられ、のっぴきならないところまで追い込まれるであろう。
 戦前の日本の姿がだぶってくる。

 かわいそうなのは、睨まれたフィリッピン。
 まず戦争は避けられないだろう。
 中国は勝てる喧嘩をふっかけているのだから。
 ただ、もし中国が軍事力を行使したら国際社会はどうみるかだ。
 通常なら
 「大国が小国から、領土を強奪
した、ととらえられるであろう。
 いくら中国が自国領土だと主張しても、大国なら小国との外交交渉で決着をすべきではないのか、
 それをやらないというのは
 「大国の領土ではなく、本来は小国の領土であったものを力づくで強奪した
ということだろう、と理解される。
 と同時に、そのことはフィルイッピンが将来未来にわたって、
 「中国という大国に軍事的に侵略占拠された
という主張を掲げる根拠を作ることになる、いうことになる。
 小国が大国に噛み付くのは同情を得られていいが、大国が小国に軍事力を行使することは
 単なる横暴としか周囲には映らない、
ということに注意しないといけない。

 ところでもし、尖閣諸島でこいう態度をとったら、日本はどんな反応を示すだろう。
 みてみたいものだ。
 「ハイ、ごめんなさい
と引っ込むか、それとも
 「ならやってみますか
ということになるのか。
 これも興味がある。
 このところ日本は明確に中国を敵対国として認識しはじめているようだから。
 そして、
 戦争回避のための卑屈な手段はとらない、正論で正面突破をする
といった覚悟を決めつつあるように思える。
 「来るなら来い」ってことになる公算が強い。
 ちょっと危険だが、脅しに対しては腹をくくるしかない、ということに気がついてきているようである。
 


サーチナニュース 2012/05/12(土) 13:26
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0512&f=politics_0512_003.shtml

新華社、「領土と主権を守る中国の決意を軽視すべきでない」

  新華社通信はこのほど論評を発表し、
 「フィリピンの挑発による黄岩島(スカボロー礁)事件発生の日から今日にいたるまで、フィリピン側は中国の自制と譲歩を無視して紛争を引き起こし、ひいては国際社会やフィリピン国民をそそのかしている」
と非難し、領土と主権を守る中国政府と中国国民の決意を軽く見てはいけないと主張した。
 中国国際放送局が報じた。

  論評は、
 「黄岩島およびその周辺海域に対し中国は争う余地のない主権を持っている。
 中国はもっとも早くこれらの島々を発見し黄岩島と命名し、そして中国の版図に組み入れ、主権的権利及び管轄権を行使してきた」
としたうえで、
 「フィリピンが主張した『地理近隣説』『排他的経済水域説』『主権継承説』などいわゆる証拠は、矛盾しあうもので、法的に証明できないものだ」
と反論した。


 正当性を訴えているが、こういう状況ではしびれをきらし先に手を出したほうが負けだ。
 さて、中国はマスコミ意見を抑えきれるか。
 このまま引っ込むと当局の弱腰を国内から突き上げられる。
 といって、手を出すと回りからの非難が待ち受けている。
 ジレンマだろうな。
 フィリッピンとしては中国に手を出させる、
というのが戦略だろう。
 そうすれば、今後がグーと楽になる。
 よって辛抱して辛抱して、
 中国が内部のフラストレーションで爆発し、煙を立ててくれたら、
と願っていることだろう。
 ゲタは中国にある。
 フィリピインはただジーっと辛抱あるのみ。



CNNニュース 2012.05.12 Sat posted at: 15:03 JST
http://www.cnn.co.jp/world/30006557.html

中国の好戦的言動に反発しマニラでデモ、南シナ海の主権論争

(CNN) 
 中国とフィリピンによる南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)の主権論争で、フィリピンの首都マニラにある中国大使館前で11日、中国の好戦的な言動に反発するデモが行われた。

 抗議デモには多数のフィリピン人が参加、同国国旗や
 「中国の侵略を今止めろ」
などと書かれたプラカードを掲げ、気勢を上げた。
 ただ、外交交渉を通じての問題解決も求めた。

 今回のデモは、スカボロー礁問題で「小国」フィリピンの対応に忍耐を失いつつあるとする強硬論が中国内で出てきたことを受けて実施された。
 中国人民解放軍の機関紙「解放軍報」は最近、軍は黄岩島に対する中国の主権に挑戦することを誰にも許さないなどと主張。
 中国外務省報道官も、フィリピンは強気の言動を繰り返していると批判していた。

 スカボロー礁付近では今年4月初旬、フィリピン海軍艦船が中国漁船の不法操業取り締まりを図り、これに反発する中国が漁業監視船を現場海域に派遣し、双方の船が対峙(たいじ)する事態が生まれていた。太字
 艦船同士のにらみ合いは今なお続いている。

 ただ、両国は最近、外交交渉で事態打開を図る姿勢を改めて示し、マニラの中国大使館を通じ接触していることを明らかにしていた。

 スカボロー礁はフィリピン・ルソン島から約200キロ離れ、周辺海域には天然ガスや石油の埋蔵が指摘されている。


 象に向かってアリも「ささやかな抵抗」はやっているようである。
 陽動作戦風でもあるが。



レコードチャイナ 配信日時:2012年5月13日 6時7分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=61234&type=0

搭乗者はたった3人、上海発マニラ行きの航空便=南シナ海領有権問題で旅行業に大打撃―中国紙

 2012年5月12日、新聞晨報によると、11日深夜1時に上海を出発したマニラ行きの飛行機の乗客はわずか3名だったという。 
 南シナ海のスカボロー礁の領有権問題により、両国の関係は緊迫化、民間の交流にも大きな影響が出ている。

 クラーク国際空港からタクシーを利用するのは大部分が中国大陸や香港、マカオ、台湾からの旅行客だ。
 運転手は降りてきた乗客が3人だけだと知ると、失望の色を見せた。

 対中関係の冷え込みにより、フィリピンではホテル、レストランなどの観光業が大打撃を被っており、現地で働く人々は政府の反中感情に反発している。

 11日、マニラでは中国に抗議するデモ行進が計画された。
 約200名が中国大使館領事部の前に集まり、午前10時頃から抗議活動が始まった。
 参加者の多くは若者で、集まった報道陣のカメラに向かってスローガンを叫び、旗を振るなどしていたが、本気で怒っているようには見えない。
 結局、彼らは1時間余りで早々に解散してしまった。
 どうやら参加者に配られる衣服と550円ほどの謝礼が目的だったようだ。

 両国関係の行く末を最も心配しているのは現地の華僑たちだ。
 チャイナタウンで薬店を営む李(リー)さんは、フィリピン人従業員を5名雇用している。
 李さんは
 「戦争になったら仕事に大きな影響が出るので、店員たちも心配しています」
と語った。
 隣でレストランを営む梅(メイ)さんは
 「何を叫んでるのか知らないけど、どうせ勝てっこないんだから、仲良く商売すればいいのに」
と、デモ参加者の暴徒化を心配する様子を見せていた。

 現在、中国からフィリピンへのツアーは停止状態にある。
 春秋国旅社からのキャンセルは800名に上り、5月、6月にも300名のキャンセルが出る見込みだ。
 観光客はタイのプーケットやインドネシアのバリ島に流れているという。
 2010年以降、フィリピンを訪れる中国人観光客は毎年25%ずつ増加すると予想されていたが、この勢いにも歯止めがかかることとなった。


 
 



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