2012年5月20日日曜日

右往左往のオーストラリア

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 右往左往のオーストラリア。
 オーストラリア経済は中国でもっている。
 もし、中国がコケたら、もっとも甚大な被害をうけるのは
 「韓国とオーストラリア」の2カ国
だといわれている。
 とはいうものの、立場的にはアメリカに組みしたいし、中国との対峙をあらわにしている日本とも手を取り合いたい、というところ。
 苦肉の二股外交が強いられるオーストラリアである。
 さあ、中国はどう出てくるだろうか。
 なんといっても中国人最大の移住先の一つがアメリカと並んでオーストラリアである。
 皮肉とはこういうことであろう。


NICHIGO press 2012年5月19日
http://nichigopress.jp/ausnews/world/38361/

豪外相、日本との機密情報交換協定に署名
「両国協力関係の法的枠組み構築に向けて」

 5月17日、訪日中のボブ・カー豪外相は、日本とオーストラリアとの間で機密情報を共有する協定に署名した。

 カー外相は、日本政府の玄葉光一郎外相とこの協定に調印したもので、カー外相は、
 「この協定は、両国協力関係の法的枠組み構築に向けてさらに一歩進めたものになる。
 両国は同じ価値観を柱としており、アメリカ合衆国の同盟国でもある」
と語っている。
 また、玄葉外相は、
 「日本とオーストラリアは国家安全保障で同盟関係を強化する必要がますます高まっている」
と語った。

 日豪両国の機密情報交換協定の前には、アメリカが沖縄駐留米軍海兵隊の一部をグアムやオーストラリアに移転すると発表しており、昨年末にはバラク・オバマ米大統領がジュリア・ギラードと共同で、米軍海兵隊を、北部準州ダーウィン近くの豪軍基地にローテーション・ベースで増員すると発表しており、中国の軍事力増強に対応する形で米軍のこの地域での存在感を拡大する動きになっている。

 カー外相は、日本の前に中国を訪問しており、今回の外遊は両国に対してバランス外交を示す格好で、
 「我が国にとって中国は経済的に重要だが、それが日本との同盟関係を妨げるものではなく、日本は信頼できる友邦だ」
と語っている。(NP)




NICHIGO press 2012年5月18日
http://nichigopress.jp/ausnews/world/38317/

豪海軍フリゲート艦、中国海軍と合同演習
米中両軍事大国の間で要求される巧みな外交


 先頃、オーストラリアとアメリカの軍事協力強化に対して、中国政府がボブ・カー豪外相に厳しく不満を言ったばかりだが、今度はオーストラリア海軍フリゲート艦HMASバララットが上海を訪問、中国海軍との合同演習に参加する。

 バララットはすでに上海港に入っているが、昨年末のバラク・オバマ米大統領訪豪で海兵隊駐屯やインド洋の島を無人飛行機基地にするなど、オーストラリアは、中国を包囲するアメリカ軍事戦略の一翼としての任務を強化している時でもあり、外交使節としてはやや大きな使命を背負っている。

 しかし、上海港に停泊したバララットは、人民解放軍(PLA)将校と軍楽隊の歓迎を受けた後、PLA水兵が乗船し、豪海軍水兵の案内でHMASバララット船内を見学した。
 今後何日間か、バララットは中国の巨大経済都市に滞在し、黄浦江対岸の浦東地区の真新しい摩天楼のきらめく照明を浴びることになる。

 5月14日には、中国を訪れていたカー外相が、中国首脳から、
 「オーストラリアはなぜ『冷戦時代のような』アメリカとの軍事協力関係拡張をする気になったのか?」
と責められたことを考えれば、中国側のバララット歓迎は別世界のようである。
 カー外相は、
 「中国では3人の政府幹部から同じ質問を受けた。
 オーストラリアの立場は、アジア太平洋地域でアメリカがその存在感を示すことでこの地域の安定性が確保されるということだ」
と語っている。

 バララットのジョナサン・アーリー司令官は、
 「この合同演習で、オーストラリアと中国の間の齟齬を解消するチャンスができる。
 昨今の政治にはやや戸惑いがある。目下、世界中にいくつもの論議を呼ぶような問題がある。
 それでも、このような親善訪問で、共同行動や協力関係を結ぶことでそのような問題をいくらかでも緩和することができるのではないか」
と語っている。

 今後数日中に、バララットは中国海軍フリゲート艦「安慶」と共に外洋に向かうことになっており、アーリー司令官は、
 「両艦は、通信、捜索、救難の合同演習を行い、この地域での災害に対して、海軍の備えを固めることができる。
 アジア太平洋地域では津波も地震もその他の災害も起きている。
 災害が起きた時に迅速に救援活動をする技術と能力を持っているのは軍隊だけだ。
 また、災害時にいくつもの国の部隊が一箇所に集まって作業する場合には、お互いの協力行動をよく呑み込んでいることで最善の成果が得られる」
と語っている。(NP)





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