2012年4月27日金曜日

韓国原発:パクリ欠陥部品、中国原発:安全なのは2基のみ

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● 古里原子力発電所



朝鮮日報 記事入力 : 2012/04/27 10:29
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/04/27/2012042700951.html

霊光原発でも偽造部品、次々に発覚する納入汚職
原子力安全委員会が問題の部品について調査

 原発の本来の部品を横流し、それを模倣して製造した偽造品が古里原発3号機だけでなく、霊光原発でも使用されていたことが分かった。
 原子力安全委員会は直ちに問題の部品に対する調査に乗り出した。

 原発部品の納入汚職について捜査を行っている蔚山地検特捜部は26日、月城原発制御計測チームのリーダーを務めるC容疑者(49)の身柄を拘束したと発表した。
 C容疑者は霊光原発に勤務していた昨年4月、偽造された「シーリングユニット」16億ウォン(現在のレートで約1億1400万円、以下同じ)分を購入する見返りに、納入業者から1億ウォン(約710億円)の現金を受け取っていた。
 シーリングユニットとは、原子炉の出力を測定する内部計測器に使われる重要な部品だ。

 このシーリングユニットはこれまでフランス製の部品が使用されていたが、古里原発系統技術チームのリーダーだったH容疑者(55)=拘束済み=は、2009年にこれを韓国国内のある中小企業に横流しし、偽造品を作らせて古里原発に納入させる見返りに現金を受け取っていた。
 偽造されたシーリングユニットは、古里原発3号機では昨年5月から、霊光原発では昨年9月から使用されていた。

 検察は、原発に部品を納入するS社が「原発ロビイスト」として知られるY容疑者=拘束済み=に、納入企業選定の見返りに5億ウォン(約3600万円)を支払った容疑について調査する過程で、今回の問題を突き止めた。
 普段から政治家と親しい関係にあることをちらつかせていたY容疑者は以前、シイタケを輸出するビジネスを手掛けていたという。
 Y容疑者についてはそれ以外の容疑は明らかになっていないが、韓国水力原子力と納入業者の取引内容が記載された資料を入手した検察が、この資料の内容について調べているうちに、各原発での納入汚職が相次いで発覚したという。
 捜査に当たっている蔚山地検の関係者は
 「汚職の伏魔殿(魔物がひそんでいる殿堂)のようだ」
と話した。

 安全を最優先にすべき原発の技術者が汚職に手を染めるに至った理由について、ある原発部品メーカーの関係者は
 「納入の仕組みが影響しているのではないか」
と指摘する。
 原発部品については安全性が最優先に求められるため、1度納入にこぎ着ければ、ほとんどのケースで長期にわたり独占的に納入できる。
 そのため原発側の担当者と納入業者の間に癒着関係が形成される可能性が非常に高いという。

 とりわけあまり高度な技術を必要としない2次系統(原子炉から排出される蒸気でタービンを回す部分)に関しては、中小の納入業者が関与するケースが多く、また部品の数も多いため、汚職が発生する可能性が高いとされている。

 先月、釜山地裁東部支院で懲役6年の判決を受けたK容疑者(古里原発機械チームの元リーダー)=49=のケースを見ても、原発関連の部品納入汚職がいかに深刻な状況にあるかが分かる。
 K容疑者は2008年から古里原発第2発電所整備管理部長と機械チームのリーダーを兼任し、14社から62回にわたり総額3億7400万ウォン(約2670万円)以上の現金を受け取っていた。

 またK容疑者は入札や購入の業務だけでなく、納入された物品の性能検査やメンテナンスなども担当していた。
 つまりK容疑者がその気になれば、問題のある部品がいくらでも原発に使用される恐れがあったというわけだ。
 複数の原発専門家は
 「100万個に達する原発部品の品質や性能の管理は、癒着によっていくらでもずさんに行われる可能性がある」
と警鐘を鳴らしている。

 とりわけ納入額が10億ウォン(約7100万円)未満の部品に関しては、本社である韓国水力原子力の承認なしに、各原発が独自に契約を結ぶことができるため、管理の死角にあるといっても過言ではない。
 今回問題が発覚したシーリングユニットは、古里原発と霊光原発に総額およそ30億ウォン(約2億1400万円)分がすでに納入されているが、各期別にみると10億ウォンを下回るため、各原発が独自に契約を結んでいた。
 全国に21基ある原発が部品購入に投じる予算は年間1兆3000億ウォン(約930億円)。
 その中で原発が独自に購入したのは、昨年だけで2300億ウォン(約160億円)だったが、このうち不正に納入された偽造部品はかなりの額に上るとみられている。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/04/27 10:30
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/04/27/2012042700955.html

「100万個の原発部品検査、韓水原の影響排除すべき」

 原発で事故が発生すれば、人体に致命的な害を及ぼす放射能物質が漏れ出すため、部品の品質管理は整備やシステム管理などいかなる業務よりも神経を使うべき仕事だ。
 また検査すべき部品の数もおよそ100万個に達する。
 ちなみに民間の旅客機に使用される部品の数はおよそ10万個。
 ソウル大学原子核工学科の黄一淳(ファン・イルスン)教授は
 「宇宙船は打ち上げから4-5分の短い間にエンジンが正常稼働すれば成功だが、原発は通常18カ月にわたり休まず稼働し続けなければならない」
と語る。

 とりわけ核反応が起こる原子炉や、ここから発生する熱で水の温度を上昇させ、蒸気を発生させるいわゆる「1次系統」に使用される部品は、「安全等級(Qクラス)」に分類し、より徹底して管理しなければならないため、さらに細かく1-3等級に区分されている。
 例えば溶接部位の場合、3等級であれば全体の25%を無作為で取り出し目視で検査をすればよいが、1等級であれば全体に対して放射線を使った非破壊検査を行わねばならない。
 また品質検査も事故を想定しなければならないため、地震時のように上下左右に揺れるテーブル上などで検査が行われる。
 今回問題となったシーリングユニットも、安全等級の対象だ。

 しかし韓国で行われる部品の品質検査に疑問を投げ掛ける専門家も多い。
 原発部品の検査は韓水原の依頼を受け、外部の研究機関や企業が行っている。
 ソウル大学の黄教授は
 「韓水原が検査機関の決定権を握っていることが問題」
とした上で
 「検査を行う機関は検査料収入を得るため韓水原の顔色をうかがっている」
と指摘する。

 複数の専門家は
 「独立した外部機関による品質検査を拡大すべき」
と主張する。
 ある原子力専攻の教授は
 「同じCTスキャンで同じ患者を撮影しても、経験豊富な医師の方が正確な診断を下せるのと同じように、品質検査のデータベースを豊富に持つ海外の検査機関の方が、韓国では見つけることのできない問題を突き止められるかもしれない」
と述べた。
 漢陽大学原子力工学科の諸武成(ジェ・ムソン)教授は
 「品質検査の基準をさらに高め、重要部品は政府機関で直接認証する方法も考えられる」
と述べた。




2012/04/27 19:30 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201204/CN2012042701002392.html

韓国原発、偽造部品など納入横行 使用し稼働、事故頻発


 韓国南部・釜山の古里原子力発電所=3月(聯合=共同)

 【ソウル共同】韓国の原発で、職員が業者から賄賂を受け取って偽造品や中古の部品納入を認め、稼働中の複数の原発で現在使われていることが次々と発覚している。
 同国は21基の商業用原子炉がある原発大国だが、停止事故も頻発し、技術とモラルへの不信が高まっている。

 報道によると、原発運営会社の韓国水力原子力(韓水原)は、偽造部品の性能が本物とほぼ同じで、点検もクリアして安全性に問題はないと主張している。

 しかし釜山の古里原発では、職員が敷地内にさびて放置されていた部品を横流しし、業者が洗浄して新品と偽って同原発に納入したことも発覚。
 韓水原の弁明を疑う声は根強い。



 パクリ部品ニュースの次は欠陥部品ニュース。
 こちらは原発停止までいってしまった。



朝鮮日報 記事入力 : 2012/05/10 09:48
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/05/10/2012051000797.html



蔚珍原発4号機運転停止で、電力不足の懸念
修理中にさらなる欠陥を発見、今夏から来年まで運転停止避けられず

 修理中の蔚珍原子力発電所(慶尚北道蔚珍郡)4号機に新たな欠陥が発見され、来年まで運転の全面停止が避けられないことが9日、分かった。
 このため、今年の夏は深刻な電力不足が懸念されている。

 原発運用会社である韓国水力原子力(韓水原)は、蔚珍原発4号機の蒸気発生器内にある伝熱管の欠陥が予想より深刻だと判断、蒸気発生器自体を交換するという結論を暫定的に出した。
 蒸気発生器を交換するには1-2年かかるため、蔚珍原発4号機は今年の夏から来年にかけて稼動できなくなる。
 蔚珍4号機の発電容量は100万キロワットで、一般的な火力発電所2カ所の発電容量とほぼ同じだ。

■蔚珍原発4号機、今夏稼動できず

 蔚珍4号機は昨年9月から稼働を停止して予防整備に入ったが、整備中に伝熱管の亀裂が発見され、整備期間を今年4月まで延長した。
 蒸気発生器の伝熱管とは、原子炉で発生した熱をタービンに伝える細い管のことだ。

 韓水原関係者は同日
 「蔚珍4号機の整備過程で、蒸気発生器内の伝熱管約1万6000本のうち相当数に微細な亀裂が相次いで発見されたため、交換するという結論を暫定的に出した」
と述べた。
 韓水原は近く、原子力安全委員会に対しこの件について報告し、蒸気発生器の交換を行う予定だ。

 韓国の現在の発電設備容量は7943万キロワット。
 これは全国の発電所に設置されている発電機をフル稼働させた場合を想定した数値だ。
 発電総容量からピーク時の需要量を差し引いた予備電力は700万キロワット程度。
 最近相次いでいる発電所の事故や、毎年増えている電力需要を考えると、予備電力はギリギリだ。エネルギー経済研究院のイ・グンデ上級研究員は
 「毎年約5%ずつ増えている電力需要や、蔚珍4号機の停止を考慮すると、今年の夏の予備電力は400万キロワット程度に下がる可能性もある」
と話す。
 予備電力が400万キロワット以下になれば、複数の緊急対策を実施する必要が出てくる。

■原発停止の日本、節電で夏を乗り切る

 今年2月の外部電源喪失事故により稼動を停止している古里原発(釜山市機張郡)1号機(58万キロワット)と、来月末に予防整備に入る蔚珍原発3号機(100万キロワット)も、今夏稼働できるかどうか定かでない。
 古里1号機は来月、国際原子力機関(IAEA)の特別点検を受け、再起動するかどうかを決める。
 蔚珍原発3号機は4号機とほぼ同じ蒸気発生器を使っているとのことで、整備期間中に問題が生じる可能性がある。

 もし、これら原発3基をこの夏に稼働できなければ、合計258万キロワットの電力が生産できなくなる。
 専門家は
 「電力供給を急に増やすことはできないので、消費を減らす努力が必要」
と指摘する。

 日本は韓国同様、全電力供給量のうち原発が約30%を占めている。
 しかし、昨年の東日本大地震に伴う福島原発事故後は他地域の原発も稼働を徐々に停止し、今月になって42年ぶりに
 「原発ゼロ時代
を迎えた。
 日本では昨夏、大企業に電力使用15%削減の義務が課せられ、一般家庭も大々的な節電キャンペーンに賛同・協力した。

 エネルギー経済研究院のチョン・ハンギョン電力政策研究室長は
 「国民的な共通認識の下、計画停電などの政策を実施して危機を乗り切った日本の事例を、韓国も学ぶ必要がある」
と話す。
 2009年の韓国人1人当たりの年間電力消費量は8092キロワットで、日本の6975キロワットを大幅に上回っている。
 準政府機関である韓国電力取引所の関係者は
 「工場や大きなビルに対し特定時間帯の節電を求めて需要を管理すれば、1日200万-300万キロワット電力消費を減らすことができる」
と話している。


 「安い電力、豊かな電力」
を豪語していた韓国だが、今夏はちょっときびしそう。
 何か、いつもなにかしら日本の後追いをしているように見えるのだが。
 こんなことは追いかけないでよろしい。
 マネする必要はない。


 なんとまあ、真夏になる前に電力警報が出てしまった。
 これでは、盛夏ではどうなるのだろう。
太字

朝鮮日報 記事入力 : 2012/05/28 08:55
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/05/28/2012052800504.html

暑さに原発トラブル、韓国で電力不足懸念



 釈迦(しゃか)誕生日(28日)の連休が終わる29日から1週間、電力供給量から需要量を差し引いた余剰電力が300万キロワット台に落ち込み、電力需給に支障が生じることが予想されている。
 余剰電力が300万キロワット台となるのは、昨年9月15日に発生した大規模停電以来となる。
 停電発生時の余剰電力は24万キロワットだった。

 電力監督当局は通常、安定的な電力供給を行うため、余剰電力を500万キロワット台に維持している。
 余剰電力が400万キロワット未満に低下した場合、当局は放送局を通じ、節電を呼び掛ける放送を行うとともに、電圧を下げ、電力消費量を減らすなどの非常対策を取ることになる。

 韓国知識経済部(省に相当)などによると、当局は29日以降、瞬間電力需要が6110万キロワットまで増えるとみている。
 この場合、余剰電力は370万-380万キロワットに低下することになる。

 この数値は、電力監督当局が特定の時間帯に節電を行った企業に補償金を支払う需要管理対策で、電力消費量を約200万キロワット抑えることを考慮した数値だ。
 需要管理で電力消費を減らさなければ、余剰電力は170万キロワットしか残らない計算となる。

 電力消費量の急増は、暑さが続いている上、連休明けに企業が業務を再開し、生産量が増えるためだ。

 蔚珍原発4号機(出力100万キロワット)、古里原発1号機(58万キロワット)がトラブルで稼働しておらず、一部の発電所では定期検査が終了していないため、電力供給量は通常より少ない状態だ。

 知識経済部の関係者は
 「今週の電力需給状況が良くないのは事実だ。
 水曜日ごろに雨が降るとの予報があり、暑さが和らげば、ある程度は安心できるのだが」
と話した。

 余剰電力が300万キロワット台に低下すると、発電所が1-2カ所故障しただけで、電力需給が危険な状況に陥る。
 エネルギー経済研究院のイ・グンデ先任(上級)研究委員は
 「構造的に電力供給は急に増やせないため、節電が何よりも重要だ」
と述べた。

 電力監督当局は、来週には定期検査を終えた一部発電所が運転を再開するため、電力需給がやや改善するとみている。
 しかし、現在の需給状況では、現在のようなピンチが今後も繰り返される可能性がある。

 今夏に発電所をほぼフル稼働した場合、電力供給能力は7854万キロワットで、
 最大電力需要は7707万キロワットと予想されている。

 電力需要がピークとなる8月には、余剰電力が200万キロワット前後まで低下しそうだ。

 韓国政府の関係者は
 「電力監督当局が需要管理を行い、余剰電力を増やすとしても限界がある。
 節電対策を実施する以外にない」
と指摘した。
 政府は今年夏、企業の休暇分散、操業時間調整などで余剰電力を500万キロワット前後で維持する方針だが、現在の電力構造では、不安な状況が続く見通しだ。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/06/18 09:29
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/06/18/2012061800593.html

新月城原発1号機、稼働再開1週間でまた故障

 原子力発電所を運営する韓国水力原子力は17日
 「新月城原子力発電所1号機は午前、試運転中にタービン出力信号異常で発電機が自動停止し、午前10時18分ごろから停止している」
と発表した。

 韓国水力原子力の関係者は
 「今回の停止は、発電所の安全性や外部への放射能漏れとは全く関係なく、原子炉も安定した状態を維持している」
と話している。

 新月城1号機は3月27日にも試運転中に原子炉冷却材のポンプ異常で稼動が停止している。
 今月10日に試運転を再開したが、それから1週間で再び故障したということで、安全性に対し疑問の声が高まるものとみられる。



 技術レベルが高いと言われている韓国で、こんな具合だから、危険極まりない原発で中国にボコボコ作ったらどういうことになるのだろう。


サーチナニュース 2012/05/11(金) 11:22
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0511&f=national_0511_039.shtml

【中国BBS】中国人の性格で原発運用は危険だ

  中国の掲示板サイト凱迪社区の掲示板に
 「日本とドイツは原子力発電所が完全停止するけど、中国はどうする?」
というスレッドが立てられた。
スレ主のこの質問に対してさまざまな意見が寄せられた。

  スレ主は、
 「日本は資源が少ない国で、原子力発電を停止したら電力不足になるのに、日本人はこの決定を支持している。
 中国では25の原子力発電所を建設中で、政府は第3世代原子力発電所なので安全といっているが、中国人の性格と習慣を考えると信用できない。
 厳格なドイツとまじめな日本が原子力発電をやめるのなら、中国も原子力発電所建設を考え直すべきではないか」
と主張している。

  これに対してスレ主に賛同する意見が多く寄せられた。

●・「おから工事などを見れば、遅かれ早かれ問題が起きるのは火を見るより明らか」
●・「外国人が原発を使っていたとしても、オレは中国の原発を信じない!」
●・「脱原発に賛成だ。
 問題が起きたら大変だ。
 常に子孫のことを考えるべきだ」

  また、中国政府に対する皮肉のような発言も少なくなかった。

●・「原発は安全だよ。
 放射能は漏れても見えないし触れない。
 庶民に知らせる手間が省ける」
●・「よそでは不要なものが、われわれには必要。
 よそで必要なものは、われわれには断固不要」
●・「すぐに中古の原発を買わないと。
 先進技術を取り入れたと誇らしげに宣伝できる。
 そしてわずかに独自の設計を加えて、オリジナルの原発を開発したと言える」

  しかし、スレ主に反対の意見も少数ながら寄せられた。

●・「原発を止めたら、石油や石炭のほかにエネルギー源があるか?
 ないのなら石器時代に戻れるのか?
 太陽エネルギーなんて1カ月も曇ったら使い物にならないし、風力発電も風がなかったらどうする?
 バイオマスエネルギーにしても、食糧が不足しているのに使えるか?」
●・「原発がなくなったら、京都議定書は紙くずになる」
●・「原発の全面停止はドイツでも議論となっている。オレは賛成できないな」

  だが、このような意見は少数で、原発反対の意見が大勢を占めていた。
 また、
 「権力を握っている偉いみなさん、お願いだから庶民の命で遊ばないでください」
という切実なコメントも寄せられていた。




サーチナニュース 2012/05/16(水) 13:15
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0516&f=national_0516_077.shtml

原発の安全問題…悪夢の“大躍進”を懸念=中国で専門家指摘

  中国は原子力発電所を大量に建設する計画だが、2011年の福島第一原発の事故を受け、安全性の再確認を進めた。関係者の間では、建設や立案の本格的再起動も近いとの見方がある一方で、原子炉建設の“大躍進”を懸念する声が出ている。
 中国新聞社が報じた。

  「大躍進」とは1950年代後半に毛沢東が主導した経済運動。
 米英の経済を3年間で追い抜くなどの過度の目標を掲げ、農作物や鉄鋼の大増産を指示した。
 その結果、下部からは事実を大幅に水増しした報告が常態化し、その報告にもとづき上部が新たな目標を改めて指示するなどで、国家経済が大混乱におちいった。
 天候不順なども重なり、全国で2000万-5000万人の餓死者が発生したとみられている。
 中国人にとっても、現在の中国共産党にとっても“悪夢の体験”だ。

  東日本大震災にともない発生した日本の福島第一原発の事故を教訓に、中国政府は2011年、全国で運転中・建設中の原発すべてに対して、安全性の確認を行うように指示。

  2012年3月までに安全は確認されたと宣言されたが、中国政府はさらに
 「安全確認作業中に発見された問題が未解決の場合」、
 「問題解決の計画が定まっていない場合」、
 「応急措置が施されていない場合」
――には新たな原発建設計画を認めない考えを示した。

  原発関係者の間からは、
 「わが国の原発建設では、常に安全性を最優先すべきだ」
との指摘と同時に
 「特に、一部の原発で“大躍進”の傾向が存在する。
 安全問題について、絶対に手を緩めてはならない」
との懸念の声も出るようになった。

  福島第一原発の事故以来、中国の原発建設は1年以上の「整頓の期間」を経ることになった。
 国家核電技術公司の王炳華董事長(代表取締役)はこのほど開かれた電力とエネルギー問題にかんするフォーラムで、
 「中国における原発建設は、最終的に中央政府が政治決定する」
と指摘。

  決定には、
1.(同時点で)世界最先端であること、
2.安全基準が世界最高であること、
3.放出物が最も厳しく抑制されていること
--という三大原則が適用されるとして、

  一方で、原発建設に批判的な専門家もいる。
 理論物理、素粒子論の専門家である、中国科学院の何祚〓院士は3月末までに
 「中国内陸部での原発建設に断固反対」、
 「原子力エネルギーの“大躍進”式発展に反対」
と題する文章2編を発表。
 いずれも原発建設の安全面を問題にした。(〓はまだれに「休」)

  中国の
 「安全性の高い、最新式の原発設備を国外から導入」
との主張にも、疑問の声が出ている。

  中国政府は2006年、米ウェスティングハウス・エレクトリックの加圧水型の原子炉AP1000の導入を決定。
 福島第一原発の事故発生後、
 「AP1000は電源を喪失しても72時間以内に自動的に冷却される」、
 「自然災害だけでなく、テロなど人為的破壊行為に対する『抵抗力』が強い」
などと、安全性が改めて強調することになった。

  しかしAP1000には、運用実績がない。
 最も早いのは浙江省で2013年に稼動開始予定の6基で
 「安全理念が先進的であるのは事実だが、他国における運用実績がない原子炉を中国で大量に建設することにはリスクがともなう」
との指摘もある。

  中国では逆に、旧式の原子炉が多いことも問題だ。
 政府は3月16日、新たな安全基準の「核動力廠安全設計規定(HAF102)」を発表した。
 同基準は国際原子力機関(IAEA)や欧米の先進的基準と同水準だが、
 中国国内で同基準を満たしているのは建設中のAP10004基と欧州加圧水型炉(EPR)2基のみ
で、
 その他の原子炉はすべて、国際的な最新の安全基準よりも立ち遅れている

という。



 では、台湾原発は。
 どうもおっかなびっくり、といったところのようである。


レコードチャイナ 配信日時:2012年5月23日 6時53分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=61491&type=0

台湾の原子力責任者「台湾で福島と同じ事故は起こらない」
=原発建設への理解を呼びかける


 2012年5月22日、台湾・中央社によると、台湾原子力委員会の蔡春鴻(ツァイ・チュンホン)主任委員は、
 「原発の安全性を強化すれば、福島と同様の事故が台湾で起こることはない」
と保証し、建設中の台湾第四原発は困難に見舞われているが、建設中止に至る深刻な問題は起こっていないと語った。
 中国新聞網が伝えた。

 蔡氏は全国工業総会の許勝雄(シュー・ションシオン)理事長主催による「エネルギー政策と産業発展座談会」で、
 「台湾は原発設計、建設の能力は持たないが、運転、メンテナンス、そして原子力委員会の管理力は世界一流だ
 福島原発は設計基準を超えた事故に加え、対処が遅れたことで深刻な状況になった」
と語った。

 また、蔡氏は福島原発の事故以降、台湾で稼働中の第一~第三原発で安全検査を行い、設計上の安全性を確保したほか、基準を超える事態への対応力も強化していると述べ、 9月に実施される原発安全演習で迅速な処理能力を訓練し、1時間以内に原子炉を完全に停止させることが可能だと語った。

 台湾電力は第一~第三原発のストレステストの結果を原子力委員会に送付し、6月には報告書が完成する見込みであるという。

 また、第四原発建設中止の提案については、
 「問題は確かに多いが、すぐに建設を中止するほど深刻な状態ではない
として、
 「場当たり的な対処では軌道に乗せることがさらに難しくなる。
 台湾電力と原子力委員会にもう少し時間を与えてほしい

と呼びかけた。


 ほとんど自信を失っている、といったところか。






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