2012年4月20日金曜日

ソウルを吹っ飛ばす:カウントダウンに入ったか、開戦必死の朝鮮半島情勢

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● FNNニュース



FNNニュース 2012/04/19 18:01
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00221609.html

 アメリカの雑誌「タイム」は、毎年恒例となっている世界で最も影響力のある100人を発表した。
 その中で、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が、悪人の1人として選ばれた。
 一方、その正恩氏を韓国のメディアなどが侮辱したとして、北朝鮮は「ソウルを吹き飛ばす」と威嚇する声明を発表した。

 朝鮮中央テレビは
 「たとえソウルの真ん中だといっても、それが、わが方の最高尊厳(正恩氏)を中傷する挑発の原点になっている以上、そのあらゆるものを丸ごと吹き飛ばすための特別行動措置が講じられるだろう」
と報じた。
 強い口調で発表された朝鮮人民軍最高司令部の物騒な声明。

 その原因とみられているのが、韓国の保守系団体が行った金正恩第1書記の顔写真を使ったパフォーマンス。
 パフォーマンスでは、顔写真をミサイルにくくりつけ、火あぶりにしたり、首に縄をかけ、ビリビリに引き裂いたりしていた。
 声明では、金正恩第1書記を韓国側が「冒とくした」として強く非難。
 そして、
 「閲兵式で示された強力な手段が、そのまま攻撃へとつながる」
と警告している。
 こうした北朝鮮の挑発的な動きに、韓国も対抗するかのように19日、新型のミサイル2種類をあえて名前を伏せて公開した。
 韓国の報道によれば、これは北朝鮮全域を射程内に置くことができる巡航ミサイルとみられ、射程距離は1,000km。
 日本も、東京から九州全域まで射程内に入ることになる。
韓国外交通商省は
 「これ以上の北朝鮮の挑発は、あってはならないという立場だ。
 これは、われわれだけでなく、国際社会の一致した意見だ」
と発表した。

 高まる朝鮮半島の緊張。
一方、韓国政府のシンクタンクは、亡くなった金正日総書記が妹の金慶喜(キム・ギョンヒ)氏に宛てた遺言状で、
 「韓国との戦争は絶対に駄目だ」
と指示していたことを明らかにした。
3代目となる正恩氏は、北朝鮮をどのような方向に導いていくのか注目される。


 こういう侮辱行為をやるべきではない。
 同じ民族の近親憎悪であろう。
 いちばんタチの悪い行儀だ。

 
 北朝鮮はオボッチャマはちょうど戦前の日本の天皇みたいなものだ。
 天皇の写真が乗っている新聞で弁当を包んだら警察にしょっぴかれた、というのと同じ雰囲気だろう。
 今の状態ではこのまま終焉に向かうとは考えにくい。
 なんらかの形でドンパチ始まるだろう。
 心しておいた方がいい。
 開戦しかないだろう、と腹をくくっていたほうが無難だと思う。
 きな臭い硝煙の匂いがそこまで迫っているということだ。
 安易な楽観論にはくみしないほうがいい。
 それが利口の生き方というもんだ。
 起こるときは、起こる。
 選択肢の中でこのケースが最も有力になってきている。
 日本人の平和ボケではわかりにくいが、足音がすぐ近くまで迫ってきていることは確かである。

 

朝鮮日報 記事入力 : 2012/04/20 08:27
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/04/20/2012042000474.html

韓国製巡航・弾道ミサイルを初公開
北朝鮮全域が射程内に…目標の窓まで精密攻撃可能


 韓国製の巡航ミサイルと弾道ミサイルが、初めて公開された。公開されたのは、北朝鮮全域の核・ミサイル基地など中心的な戦略施設を精密攻撃できる、最大射程1500キロの韓国製巡航ミサイル(玄武3)と、1発でサッカー場数十個分の面積を焦土化できる、射程300キロの韓国製弾道ミサイル(玄武2)だ。

 韓国軍はこれまで、これらのミサイルを「極秘」に分類してきたが、北朝鮮による長距離ロケット発射やソウル攻撃の脅迫などを受け、韓国国民の不安を解消し北朝鮮に警告メッセージを送るため、今回公開したものとみられる。

 国防部(省に相当)のシン・ウォンシク政策企画官(陸軍少将)は19日
 「軍は現在、北朝鮮全域のどの場所でも直ちに攻撃できる世界最高水準の精度と攻撃能力を備えた巡航ミサイルを独自に開発・配備している」
と語った。

 玄武3は、巡航ミサイルの代名詞といえる米国のトマホーク・ミサイル(射程1300-2500キロ)より精度が高いのが特徴だ。
 コンピューターに入力した地図に従って飛行し、最後は赤外線映像方式で目標を確認、大きさ1-3メートルの窓の中に飛び込めるほどの精度を持つ。
 韓国軍消息筋は
 「平壌にある金正恩(キム・ジョンウン)氏の執務室の窓に、ミサイルが正確に飛び込めるほど」
と語った。
 また玄武3は、地上の移動式発射車両だけでなく、「世宗大王」などのイージス艦、214型や3000トン級の重潜水艦などからも発射できるのが強みだ。

 弾道ミサイル「玄武2」は、韓米ミサイル指針に従い、射程は300キロに制限されているが、最大500キロまで飛ばすことができるといわれている。
 弾頭には、サッカー場数十個分の面積を焦土化できる子弾を積むことができ、精度は30メートル以内で、これは極めて高い。




JNNニュース






朝鮮日報 記事入力 : 2012/04/21 10:55
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/04/21/2012042100407.html

【コラム】対北爆撃を主張する声が出る理由

 「私が米国の大統領なら、北朝鮮のミサイル基地を爆撃する方法を選ぶ。
 中国政府のトップに電話をかけ“ミサイル基地だけを爆撃する。
 それ以外の意図はまったくないので了解してほしい”と説得してから実行に移す」

 これは、北朝鮮が長距離ロケットを発射する数日前、ワシントンのあるシンクタンクの関係者が記者に発した言葉だ。
 この人物はいわゆる「強硬タカ派」ではない。
 このようなシナリオには現実味がなく、韓米中の3カ国が爆撃の後始末などできないこともよく分かっている。
 それでもこのような考えを持つに至った理由を尋ねると、この人物は
 「それなら何か別の方法でもあるのか」
と問い返し
 「北朝鮮はこれまでの合意文や決議文を堂々と無視し、外信記者たちをわざわざ呼んで生中継まで行った。
 それでも米国は“射つな”と言う以外に何もできない、非常に無力な立場にある」
嘆いた。
 どうやらこの発言の真意は
 「北朝鮮への爆撃こそが解決策」
ではなく
 「米国が何もできないことへのいら立ち
にあるようだ。

 北朝鮮がロケットを打ち上げる前は、米政府も同じようないら立ちを感じていた。
 ホワイトハウス、国務省、国防省など安全保障を取り扱うあらゆる機関が交代で
 「北朝鮮の行動はこれまでの合意に反するもので、本当に発射した場合は、それなりの責任が伴うだろう」
と警告したが、北朝鮮が米国のこのような態度に圧力を感じ、打ち上げをあきらめると考えた人間は1人もいなかった。

 「原則を守りながら北朝鮮を管理できる」
と考えていた米政府当局者たちは、北朝鮮の新しい指導部の突発行動を抑制できると考える根拠が、実はそれほど信頼に値しないことを改めて感じたことだろう。
 長距離ロケットの打ち上げが成功していれば
 「“世界で最も予測不可能な政府”が米本土を直接攻撃できる“発射体”と“核弾頭”を同時に手に入れる」
ことを意味するが、米国がこれを事前に阻止する手段はない。
 米国は
 「このような最悪のシナリオが現実味を帯びるのではないか」
と懸念し、焦るような思いで発射までのプロセスを見守ったことだろう。

 それでも幸いだったのは、北朝鮮のロケットがわずか2分足らずで空中分解し、米国が再び数年の余裕を持つに至ったことだ。
 ひと安心した米国は、北朝鮮に見せつけるかのように、国連安全保障理事会で強硬な議長声明の採択を主導するとともに、独自の追加制裁に乗り出す方針も示した。
 「(北朝鮮が)何か言ってきた場合には、あえて顔を背けはしない」
と語ってきたオバマ政権も、今回は
 「北朝鮮の行動に変化が出るまでは、これ以上の対話はあり得ない」
との考えを明確にしている。

 しかし今後、北朝鮮が高濃縮ウランによる核実験に成功し、長距離ロケット技術を進化させた場合、このように断固たる立場を維持し続けるのは難しくなるだろう。
 おそらく米国は
 「米国の安保が脅威を受けているのに、手をこまねいているのか」
という批判に押され、再び交渉の場に戻ることになるだろう。実際にその可能性は非常に高い。

 米国のある外交筋は
 「あらゆる点で不確実な北朝鮮問題でただ一つ確かなことは“シルバーバレット(銀の弾丸、魔法のこと)”など存在しないという点だ」
と述べた。
 国連安保理がこれまで以上に強い非難声明を出すなど、国際社会は一丸となって北朝鮮に圧力を加えようとしているが、すでに国際社会の一員に加わるという選択肢を放棄した北朝鮮には何の影響もないだろうし、このことは実際にすでに何度も目にしてきた。
 このままでは本当に
 「北朝鮮への爆撃以外に方法がない」
状況が本当に訪れるのではないかと不安になる。


 アメリカは朝鮮半島でドンパチ起こることを期待している。
 そのために北朝鮮のミサイルを声高に非難するも、意識的に何の手を打たない。

 アメリカにとっての誤算は、あまりにもあっけなくミサイルがぶっ壊れたことだろう。
 そこそこ飛んで、周囲に脅威をまき散らすことを願っていたはずである。
 これでドンパチに入る時期が少し延びたことになる。
 「戦争の犬」は甘くはない。
 この記者のような発想をアメリカはまるでしない。
 もっと合理的である。




ロイター 2012年 04月 24日 08:06 JST
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE83M07Y20120423

北朝鮮が韓国に威嚇通告、「特別行動により3─4分で焦土化」

[23日 ロイター] 北朝鮮の朝鮮中央テレビは23日、朝鮮人民軍最高司令部が韓国の李明博政権などに対する「特別行動」を開始すると報じた。
 同司令部の「特別作戦行動班」による通告だという。

 通告では、
 「われわれの革命武力の特別行動が始まれば、3─4分かもっと短時間で、これまで目にされていない特異な方法により全てのネズミたちや挑発者らを焦土化する」
と、強い言葉で韓国側を威嚇した。

 これに対し、韓国の統一省は
 「北朝鮮が韓国への脅しや非難を強め、緊張を高めていることに深い懸念を示す」
との声明を発表した。

 韓国の李明博大統領は、失敗に終わった北朝鮮のロケット発射を非難しているが、これを受けて北朝鮮も反李政権のキャンペーンを強めている。


 近親憎悪は合理的判断が持ち込めない。
 あらゆるルールがここでは有効に作用しない。

 覚悟しておいたほうが無難だ。



朝鮮日報 記事入力 : 2012/04/24 08:05
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/04/24/2012042400507.html

「革命武力が直ちに特別行動を開始」 北朝鮮が脅迫
口では行くところまで行った北朝鮮

 北朝鮮は23日
 「万古逆賊、李明博(イ・ミョンバク)ねずみ集団の群れに対するわが軍隊と人民の怒りは天に達した」
 「革命武力の特別行動をただちに開始する」
などと表明した。

 これは、朝鮮人民軍最高司令部特別作戦行動班が「通告」として朝鮮中央テレビを通じて明らかにしたもので、上記の内容に続いて
 「特別行動が開始されれば3-4分、あるいはそれよりも短い瞬間にネズミ集団の群れと挑発の根源を焦土化する」
などと脅迫した。

 朝鮮人民軍最高司令部はこの「特別行動」の標的を
 「主犯・李明博逆賊集団と保守言論メディア」
とし
 「これまで見られなかった特別な手段と、われわれ式の方法を用いる」
と表明した。
 非常に過激な表現を使っているが、これらの脅迫に対して韓国国内では
 「言葉ではすでに行くところまで行った
との指摘が出ている。

 北朝鮮は、表面上は李大統領が国防科学研究所(19日)と統一教育院(20日)で行った発言と講演の内容を問題視している。
 李大統領は国防科学研究所で北朝鮮全域を攻撃できる韓国製クルーズミサイルや弾道ミサイルについて報告を受けた直後
 「われわれが強ければ、北朝鮮は挑発してくることができない」
と述べ、また統一教育院での講演では
 「北朝鮮住民に最も必要なものは人権だ。
 北朝鮮は農地改革などを進めなければならない」
と発言した。
 しかし一方で、北朝鮮がこれらの脅迫を行った意図については
 「内部の不満を外に向けるため」
との見方が韓国国内では支配的で、さらに
 「これまでも使ってきた常とう手段」
との声も出ている。

 国立外交院のユン・ドクミン教授は
 「長距離ミサイルの発射に失敗し、強盛大国になると豪語した金日成(キム・イルソン)首席の100回目の誕生日もすでに過ぎたため、住民は脱力感を感じているはずだ。
 このような状況で金正恩(キム・ジョンウン)体制をさらに固めるため、外部の危機を作り上げ、内部の結束を固めようとしているようだ」
と述べた。

 この日の労働新聞は、全6面のうち4面にわたって韓国に対する非難を掲載し、また2面には上段に
 「首領様、命令だけを下してください」
という軍歌の楽譜と歌詞、さらに下段には放射砲部隊が一斉に砲撃を行う写真が掲載されていた。

 治安政策研究所のユ・ドンリョル研究員は
 「北朝鮮は今回の挑発に放射砲を使う可能性が高い。
 通信網やエネルギー、電力網などのインフラを狙う可能性もある」
と述べた。

 世宗研究所の鄭成長(チョン・ソンジャン)首席研究委員は
 「大統領府や政府、マスコミのホームページに対するサイバーテロや、生物化学テロなど、あらゆる形の挑発に備えなければならない」
と指摘した。

 北朝鮮側の発表に対して韓国軍関係者は
 「国際テロ組織などがよく使う表現だ。
 韓米連合軍は朝鮮人民軍の動向を詳しく監視しているが、現在のところ特別な行動は見られない」
とコメントした。
 しかし韓国軍は万一の事態に備え、これまで以上に警戒態勢を強化しているという。

 警察も朝鮮日報、東亜日報、中央日報などの新聞社や、YTN、KBS、MBCなどのテレビ局に計240人の機動隊を配置して警戒に当たっている。


 「言葉ではすでに行くところまで行った」
とすれば、次は力の行動に入るということになる。
 北朝鮮は長期的戦争はできない。
 一気に攻めこむか、壊滅させ、韓国の資源を奪うという戦略だろう。
 キナ臭くなってきていることは確かだ。
 それを待っている中国とアメリカがいる。
 中国は軍事増強の結果をどこかでテストしてみたい。
 一番は台湾だが、アメリカがついている。
 次は尖閣だが、海戦経験がないので失敗したら権威失墜になる。
 残るは朝鮮半島だ。
 アメリカは戦争の犬で、本能的に戦いを好む国だ。
 銃弾の音を聞くと奮い立つ国民である。



NHKニュース 4月23日 15時8分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120423/k10014645491000.html



北朝鮮軍“特別行動まもなく開始”

 北朝鮮の軍は、韓国の政府やメディアがキム・ジョンウン体制を冒とくしたなどとして
 「特別行動がまもなく始まる」
と警告し、25日の軍創設80年に向けて何らかの挑発を行う可能性もあります。

 北朝鮮の朝鮮人民軍最高司令部は、23日、声明を発表し、韓国のイ・ミョンバク大統領や一部のメディアが、キム・ジョンウン第1書記を中心とする体制を冒とくしたなどとして、「ねずみ」と呼んで非難しました。
 そのうえで、
 「革命武力の特別行動がまもなく開始される。
 いったん開始されれば、3、4分、いやそれより短い瞬間に、今までなかった特異なやり方で挑発の根源を焼き尽くす」
と警告しました。
 ただ、「特別行動」が具体的に何を指すのかは明らかにしていません。

 北朝鮮は、先週、韓国の保守系団体がキム第1書記の顔写真を切り裂くなどしたことを非難する軍の声明を発表したのに続いて、イ・ミョンバク政権を糾弾する15万人規模の集会をピョンヤンで開くなど韓国への反発を強めています。
 北朝鮮指導部としては、25日の軍創設80年の節目に向けて緊張を高めることで、軍事優先の路線を継承する新体制の引き締めを図るねらいがあるとみられますが、実際に何らかの挑発を行う可能性もあります。
 韓国国防省によりますと、今のところ北朝鮮の軍にふだんと変わった動きはみられないということです。

 韓国政府は、北朝鮮が韓国への非難の度合いを強めている背景について、事実上のミサイル発射の失敗から国民の目をそらすために緊張を高めようとしているとみており、今回の警告について、懸念を示しながらも極めて冷静に受け止めています。
 ただ、韓国の警察は万一の事態に備えて、北朝鮮が今回、名指しで非難した韓国のKBSテレビをはじめ一部のメディアの周辺に合わせて300人近い警察官を配置するなど警戒態勢を強化しています。






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