2012年4月15日日曜日

ウィキリークス創設者、テレビシリーズ時事番組に進出

_

● ウィキリークス創設者のジュリアン・アサンジ氏:CNNニュース写真より




NICHOGO PRESS 2012年4月15日
http://nichigopress.jp/ausnews/news_others/37291/

ウィキリークス創設者、テレビシリーズ時事番組に進出
政治家、革命家、知識人を相手のインタビューで構成


 公電などの政府機密文書暴露のウエブサイト、ウィキリークス創設者のジュリアン・アサンジ氏は、クイーンズランド州で育ったオーストラリア人。
 現在は、スエーデン官憲から「性暴行」などで逮捕状が出ているが、イギリスの裁判所が引き渡しを停止しており、500日近くにわたってイギリス国内で自宅軟禁状態にある。
 暴露された文書はほとんどがアメリカ政府関係であり、アメリカでは政治家がアサンジ暗殺や処刑を公言する有様。
 また、オーストラリアのジュリア・ギラード連邦首相も弁護士資格を持ちながら、
 「アサンジの行為は犯罪行為」
と発言し、連邦警察が、
 「同氏の行為はオーストラリアの法律を破っていない」
と訂正する始末。

 先日には、アサンジ氏がオーストラリア連邦議会上院に立候補する話も流れたが、ギラード労働党政府はアメリカ従属傾向を強めており、本人や周辺は、スエーデンに送られても、オーストラリアに帰っても、そのままアメリカに送られ、公正な裁判を受けられない可能性を恐れている。

 そのアサンジ氏が自宅軟禁状態のまま、今月末から始まる時事インタビュー番組「The World Tomorrow」の放送に、すでに12回分を撮り終えたことが伝えられている。
 インタビュー・ゲストには、マレーシアで、マハチール政権から「同性愛」などの口実で投獄され、現在は野党党首になっているアンワール・イブラヒム氏、昨年12月にチュニジアの暫定大統領に選ばれた人権活動家で、共和国評議会党のモンセフ・マルゾウキ氏らが出演している。
 発表の中でアサンジ氏は、
 「中東では革命的な騒乱が噴き出しており、欧米圏では、新しいタイプの抗議行動が現れてきている。
 このTVシリーズの目的は、このような革命精神を捉え、世界の視聴者に届けることだ」
としている。
 インタビューの他のゲストとしては、アメリカの保守論客、デビッド・ホロウィッツ氏、亡命しているイランの野党党首、自宅軟禁されているエジプトの革命家、さらには、アメリカ、イギリス、オーストラリアでテロ組織として指定されている政治グループの有名人物などの名も挙げられているが、まだ公式発表はない。
 アサンジ氏は、
 「番組の強みは、政治状況に囚われない率直な発言」
としている。(NP)




_