2012年4月12日木曜日

中国に好感持つ日本人はわずか2割 その要因は?

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● レコードチャイナより




サーチナニュース 2012/04/12(木) 07:56
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0412&f=politics_0412_003.shtml

中国に好感持つ日本人はわずか2割 その要因

  日本で行われた世論調査で、中国に好感を持つ日本人はわずか20%程度であることがわかった。
 また、日本を好きな中国人もわずか30%程度となっている。
 日本の早稲田大学・日中関係史の劉傑教授は、日本人の中国に対する好感度の低下について、歴史の認識問題、領土問題、経済貿易問題など多くの要因があると見ている。
 中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。
 以下は劉傑教授の見解より。

  ◆メディアによる頻繁なマイナス報道が国民感情に影響

  劉傑氏は、メディアの報道は日中関係に多くの悪影響を及ぼしていると指摘。
 「驚いたのは、NHKが毎年元旦の基本方針の決定時に日中関係に触れ、日中関係を楽観視せず、中国を非常に厳しく評価し、多くの問題があると見ていることだ」
と話した。
 日本で「親中メディア」と言われていた『朝日新聞』は、今では中国を批判する報道をもっとも多く行っている。
 日本のメディア全体がこのような空気を作っている。

  調査によると、日中両国民の約9割が自国メディアの報道を通して相手国や日中関係に関する情報を得ており、観光や相手国の友人との交流など直接的な方法で情報を得る人は極めて少ない。
 これは、両国メディアの日中関係に対する影響と責任が極めて大きいことを意味する。

  ◆経済規模が超えられたことに対する心理的適応が難しい

  外務省アジア大洋州局中国・モンゴル課地域調整官の遠山茂氏は、2010年に中国の国内総生産(GDP)が日本を超えたことで、多くの日本人は心理的適応が難しい状態になっていると話した。

  劉傑氏は、中国のGDPが日本を超えたことは、日本社会にとって大きな打撃だと見ている。
 戦後から近代にかけて維持してきたアジアにおける日本の地位が大きく変化したためである。
 30年以上前に日本が中国を援助し始めたころ、中国がこのように発展するとはまったく想像していなかった。
 日本メディアと国民がこの心理状態を調整するには10年から20年かかるという。

 ◆両国国民の歴史認識が異なる

  歴史問題は日中関係において避けて通れない話題である。
 劉傑氏は、「歴史は現在と過去の対話だ」と話す。
 中国はアヘン戦争以後の歴史との対話だが、日本は1945年以降の歴史との対話である。

  ここに大きな差がある。
 日本人は、戦後に民主主義を作り上げ、侵略はなかったと考え、現在起きている問題と戦争を関連づけていない。
 一方、中国人は、日中間で起きている問題などから侵略戦争の時代をすぐに連想する。

  ◆もっとも敏感なのは領土問題

  領土問題は両国関係においてもっとも敏感な問題である。
 劉傑氏によると、日本政府は領土問題はすでに解決したと考えている。
 言い換えれば、日本は尖閣諸島(中国名:釣魚島)を日本の領土だと思っているが、日本の学術界には政府の見解と異なる見方が多くある。
 なかには、領土問題は存在し、両国の尖閣諸島をめぐる釈明は問題自体の存在を否定できないと主張する学者もいる。
 できることなら、両国が話し合いや外交を通して合理的に解決するのが望ましい。

  尖閣諸島問題に関して、中国は尖閣諸島とその付属島嶼が古来中国固有の領土であり、中国が争う余地のない主権を有していることを一貫して主張している。

  ◆日本の政界の頻繁な変化が影響

  上述の要因以外に、日本の政界の頻繁な変化も日中関係の強化に影響を及ぼしている。
 遠山茂氏は、日本の首相、外相、大臣の頻繁な入れ替わりによって、両国の政治家は深い交流ができていないと指摘。太字
 これも国民感情に影響を及ぼしている。
 遠山氏は、外交官として日本の政治が安定することを望んでいると語った。




レコードチャイナ 配信日時:2012年4月12日 13時22分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=60365&type=0

日本人の対中好感度が急落、
原因は「GDP逆転に気持ちの整理がつけられない」


 2012年4月10日、日本の非営利団体・言論NPOと中国の英字紙チャイナ・デイリーが毎年行っている「日中共同世論調査」で、日本人の対中好感度が昨年、急激に下がった原因について、中国の大学教授が「GDPの日中逆転という現実を受け止めきれていないため」との見解を示している。
 中国青年報が伝えた。

 昨年8月に発表された世論調査(昨年6月下旬~7月初旬に実施)の結果によると、中国に対する好感度について、日本の一般市民20.8%と有識者40.6%が「どちらかといえば良い」と回答、それぞれ前年より6.5ポイント、10.8ポイント下げた。

 こうした日本人の中国に対する好感度の急落について、日中関係史に詳しい劉傑(りゅう・けつ)早稲田大学教授は 
 「歴史認識、領土問題、経済・貿易、食の安全などいくつもの要因が絡み合っている」
としながらも、
 「国内総生産(GDP)で中国に追い抜かれたことが、日本社会に大きな衝撃を与えた。
 30年ほど前に対中経済援助を始めた当時は考えられなかったことだろう」
と指摘する。

 だが、こうした現実を
 「日本政府はとても冷静に受け止めている。
 だからこそ、中国に対して、世界第2位になった以上はそれなりの責任と義務を果たすよう、あれこれ注文を付けてくるのだろう」
としたが、民間はまだその域に達していないとの見方を示した。

 その例として、
 「3月中旬に日本メディアが世界銀行の重要ポストに中国人が就いたことについて、『また中国人か』といった論調で取り上げた。
 一部の日本人が中国の発展に対し、嫉妬心を覚えているのは確かだ」
とした。

 その上で、
 「日本メディアや国民がこの現実を受け止め、
 気持ちの整理をつけるまでにはあと10~20年はかかるだろう。
 その間、中国は慎重で謙虚な姿勢で周辺国との関係を処理していかなければならない」
と指摘している。


 「国内総生産(GDP)で中国に追い抜かれたことが、日本社会に大きな衝撃を与えた」とあるが、そうだろうか。
 どちらかというと、日本はアジアの小さな島国なのに
 GDP世界2位という荷重を40年も背負わされ続けてきた。
 下ろしたい荷物なのに、なかなか世界は降ろさせてくれない。
 それをここにきてやっとこさ、中国が代って担ってくれてホッとした、といったところだろう、と私は受け止めている。
 なにしろ「失われ20年」とも言われている間も担ってきたのだ。
 「失われている」にもかかわらず世界2位を維持せざるを得ないということは、少々おかしくないだろうか。
 何とか、まともになってきて日本人の多くは、「遅いよ、もっと早くきてくれなければ」と思っていることだろう。
 これで、ベストスリーをもどこかの国家が担ってくれて、
 第4位くらいになれたら、日本はつまらぬ不要な競争もせずに心も安穏になれる
のではないだろうか。
 日本人はそれを望んでいるのではないだろうか。
 おそらく一部を除いて
 大半の日本人は、表面的には「残念」と言いながら、こころのなかでは「やっとだ」と思っている

のではなかろうか。
 この識者の意見はまるで日本民族の心持ちを読んでいないように思える。
 やはり、負けることを嫌う中国的発想であろうか。



レコードチャイナ 配信日時:2012年4月11日 2時9分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=60310&type=0

<調査>日韓の高校生は「中国人は自己中心的」、米中は互いに「1番好き」

 2012年4月10日、日米中韓の高校生の価値観や考え方などを比較・研究した報告書が発表された。
 光明日報が伝えた。

 調査は中国青少年研究センターと財団法人日本青少年研究所、韓国青少年開発院、米アイデア・リソース・システムズ社が合同で昨年10~11月に実施。
 中国は北京、上海、広州、大連、西安の高校30校の2232人、日本は2453人、米国は1029人、韓国は2292人が対象となった。

 それによると、中国の高校生が最も好きな国は4カ国中、
 「米国」が51.7%で最多。
 韓国(32.5%)、
 日本(31.5%)がこれに続いた。

 米国も「中国」が49.8%で最多。
 だが、日本で「中国が好き」と答えたのは9.5%、韓国は6.1%と、かなり低かった。

 中国人に対するイメージについて、
 「自己中心的」が日本の高校生(60.6%)、韓国の高校生(28.6%)ともに最多。
 次が「すぐにカッとする」で日本57.5%、韓国20.7%、

 3番目は日本が「愛国心が強い」(46.0%)、韓国は「団結心が強い」(20.7%)
だった。

 反対に米国の高校生は72.1%が「勤勉」、「責任感が強い」(61.5%)、
 「イノベーション力が高い」(58.0%)と回答し、日韓と比べ中国人に対するイメージがかなり良いことが分かった。
 中国の高校生から見た中国人のイメージは「愛国心が強い」(76.9%)、「勤勉」(73.1%)、「親しみやすい」(69.9%)だった。




レコードチャイナ 配信日時:2012年4月15日 20時13分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=60433&type=0

中国人はスイカのよう、韓国人が中国人を傲慢と思う理由とは?
―韓国人コラムニスト

 2012年4月10日、中国在住韓国人コラムニストの金宰賢(キム・ジェヒョン)氏は、香港衛星テレビ局フェニックステレビ(鳳凰衛視)のサイトにコラムを寄稿し、多くの韓国人が中国人を傲慢と感じる理由を探った。

 昨年帰省した時、大学の同級生と中国について語った。
 彼は大学で中国語を専攻し、上海で韓国企業の駐在員として4年間を過ごした、いわゆる中国通である。
 最近の韓国では一般人がどのように中国を見ているのか彼に尋ねたところ、その答えは意外なものだった。
 「中国人はみるまに傲慢になっていくと多くの人が感じている」。
 中韓の結びつきが多方面においてこれほど緊密になっているこのご時世、実は両国間の感情に大きな溝が横たわっていることに私は気づいた。

 確かに、中韓の間にはさまざまな摩擦が存在する。中国発祥の端午の節句を韓国のものとして世界遺産に登録しようとしたり、中国の漁船が韓国の領海内で違法操業を行ったり。
 そして互いが互いを「利益衝突のある国」と認識している。
 しかし私が思うに、中国がここまでの大国になった以上、望むと望まざるにかかわらず、周辺国の利益に影響を及ぼしてしまうのは致し方ないことだ。
 13億人の胃袋を満たすことと、周辺国との漁業紛争が発生する頻度はリンクしている。

 多くの韓国人が中国人を傲慢と感じているのは曲がりようのない事実だが、これは韓国人が世界の趨勢に適応していないことも原因の一つ。
 中国はすさまじいスピードで発展し、かつての後進国から、韓国に肩を並べかねない存在になっているが、この事実を韓国人は受け入れていない。
 1999年、中国人の1人当たり平均GDPは865ドルで、これは韓国人の8.7%という値だった。
 2010年にはそれが4434ドルにまで上昇、韓国人に比較して21.4%までに追い上げた。
 北京、上海、広州といった大都市に限れば1人当たり平均GDPは1万2000ドルで、韓国人の6割の水準にまで達している。
 そして現在、私は一部の品目においては、中国の物価は韓国より高くなったと感じる。

 両国の政治体制が異なるゆえ、メディアの体質も異なる。
 中国のメディア、特に国営系のメディアの報道内容は、必ずしも世論や民意を反映していないのだ。
 これによって、われわれ外国人は多くの面において、中国人の考え方や意見を誤解している。
 例えば、中国の一般人全員が政府の姿勢に倣って北朝鮮を支持しているわけではないのだ。

 中国はスイカのようだと常々感じる。
 つまり、皮が厚く、皮と果肉の色が全く異なっているということだ。
 韓国人を含む外国人はその表面だけを見て、内部からの声を聞いていない。
 スイカを食べたことのない人は、その果肉が真っ赤であることを知らず、果肉も皮と同じように緑色であると想像するのではないだろうか。







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